ランボルギーニ、WEC&IMSAを戦うドライバーラインアップ発表。クビアトはWEC、グロージャンはIMSAがメインに
ランボルギーニは2024年、アイアンリンクスと組んでLMDh車両であるSC63を世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦させる。その2台のドライバーラインアップが明らかとなった。 【ギャラリー】ひと目で分かる”ランボルギーニ”感! 2024年からWECとIMSA投入のLMDh車両『SC63』が登場 WECのハイパーカークラスにフル参戦する3人は、長年ランボルギーニで活躍するミルコ・ボルトロッティ、元F1ドライバーのダニール・クビアト、そしてエドアルド・モルタラだ。 ボルトロッティとクビアトは、プロジェクトの早い段階からドライバーとして名前が挙がっており、開発に携わってきた。一方、モルタラは9月のヘレステストでテストプログラムに参加し、ラインアップに加わった。アウディ、そしてメルセデスのファクトリードライバーとしてGT3マシンでの耐久レースで豊富な経験を積んでいるが、プロトタイプでのレースは初めてだ。 同じくヘレステストからプログラムに参加したマッテオ・カイローリは、先日ポルシェからの離脱を発表したばかり。彼はランボルギーニのGT3プログラムで活躍してきたアンドレア・カルダレッリや、元F1ドライバーでインディカーで活躍しているのロマン・グロージャンとマシンをシェアする。 IMSA組は、開幕戦デイトナ24時間レースは欠場。その後の耐久ラウンド4戦(セブリング、ワトキンスグレン、インディアナポリス、プチ・ル・マン)を戦うことになる。 また、6月に開催されるル・マン24時間レースにはIMSA組も合流。2台で伝統のレースを戦うことになる。 ランボルギーニのスクアドラ・コルセ・モータースポーツ部門の責任者であるジョルジオ・サンナは、次のように述べた。 「エドアルドとマッテオを我々のファミリーに迎えることができ、感激している」 「両ドライバーは多くの経験を積んでおり、WECとIMSAのLMDhプロジェクトに素晴らしいスピードとプロフェッショナリズムをもたらすだけでなく、GT3最大のレースやチャンピオンシップで戦略的に彼らを起用する機会にも恵まれる」 マヒンドラからフォーミュラEにも参戦しているモルタラは、ランボルギーニとのつながりを「誇らしい瞬間」だと表現した。 「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセの一員となり、ル・マン24時間レースとWECに参戦する素晴らしい機会を得ることができて、とても幸せだ。どちらも長い間参加したいと思っていたものだ」 カイローリは、スポーツカーレースのトップカテゴリーでプロトタイプを走らせることを「長い間追い求めてきた夢」だとして「イタリア人ドライバーとしてイタリアン・ブランドで走ることは、僕にさらなるモチベーションを与えてくれた」と語った。 モルタラとカイローリは今週、オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでSC63のテストプログラムを行ない、さらにマシンの理解を深めている。 ランボルギーニSC63は12月初めにデイトナで行なわれた2日間のIMSAのプレシーズンテストに参加し、初めてライバルたちと共に走行。カルダレッリがトップタイムを記録している。 ランボルギーニのチーフテクニカルオフィサーであるルーヴェン・モアは、オースティンでの走行で「SC63の開発段階を終了する」と述べている。 前述したように、SC63はホモロゲーションの関係でIMSA開幕戦デイトナ24時間レースを欠場。3月にカタールで行なわれるWEC開幕戦がデビュー戦となる予定だ。
Gary Watkins