追悼 小倉智昭さん 番組リポーターとして背中を押してくれた大恩人「果報は練って待て」 本番直前まで…勉強し続ける姿勢
ある日、小倉さんがサインを書くのに居合わせたことがあります。達筆の墨書で「果報は練って待て」と記していました。「寝て待て」ではなく「練って待て」。
寝る間を惜しんで現場に足を運び、伝え続けた小倉さんらしい言葉です。本番直前まで練って練って、ギリギリまで勉強し続ける姿勢。そして、それを表には見せない粋な姿。放送人としての立ち居振る舞いを、その大きな背中で教えていただきました。
まねをしようにも難しく、遠くて大きな目標ですが、私も日々の本番ギリギリまで、いやマイクを置くギリギリまでジタバタしながら〝練って練って〟臨んでいきたいと思います。
本当に、本当にありがとうございました。合掌。
■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!Cozy up!」(月~金曜朝6―8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。