【ニッポンの性】2組に1組がセックスレスの現代。セックスセラピストが伝授する、乗り越え方って?
セックスへのダメ出しは、第三者を使ってみる。
最近の調査で、30代の夫婦の約50%、40代の夫婦で約60%、日本の夫婦はセックスレスだというデータを見かけた。2組に1組はレスになる現代。レスにならないためにできることは? そしてもしもなってしまったら、どう乗り越えるべきなのか? 性のカップルカウンセリングを行なっているセックスセラピストであり、女性用性感エステをはじめ女性の性をサポートする、「月の光」主宰の髙森由香さんがその秘訣を伝授。 セックスレスの原因を探った【ニッポンの性 vol.8】で触れた通り、女性側レスに多かったのが、「セックスが気持ち良くない、もしくは痛い・不快」というもの。その不満をうやむやにしたままでいると、性生活が苦痛になりセックスを拒んでしまう。しかし相手は拒まれる理由がわからず傷つくという悪循環が発生。そうなる前に「自分が望む気持ち良いセックスへ導く」ことが大切だ。しかし、どうやって? 「相手にセックスの不満を伝えたいときは第三者を使え」と髙森さん。ストレートに伝えると、男性は自分のセックスがダメ出しされているように感じてしまう。「男性は女性よりも繊細です。だから、『そう言えばこの前女性誌のセックス特集で書いてあったんだけど......』などと、自分ではない女性全般(第三者)の意見として、あなたが伝えたいことをパートナーに伝える」のだ。 例えば「この前女性誌のセックス特集で書いてあったんだけど、『パートナーとのセックスで痛いと感じたことはあるか?』の質問に関して、約9割の女性が『ある』って答えてて、私もビックリしたけど、私もたまにあるから分かる......ビックリだよね~」のように女性全般の意見だという事を強くアピールして、そこに自分もそうだと乗っかるように伝える。質問内容や数字は、自分で勝手に決めて大丈夫。「ただし、100%はあり得ないので使用しないで」(髙森さん) 話を切り出すタイミングはベッドの中にいるときやダイニングテーブルに向かい合って座っているようなときに改まってでははなく、あなたがキッチンに立っていて、リビングに座っている夫の背中を見ているようなシチュエーションが望ましい。あくまで自然な流れを装い、ポイントは、その話が終わったらあっさりと終わらせる。二度と蒸し返したりしないこと。それでパートナーには、きちんとその話がインプットされるはず。