奔放で知性と包容力に満ちたミシェル・ンデゲオチェロ、4年ぶりの来日で大阪・梅田に降臨
ベースをはじめとするマルチ器楽奏者であり、シンガー/ソングライターのミシェル・ンデゲオチェロ。4年ぶりとなる来日公演が、2024年2月15日に「ビルボードライブ大阪」(大阪市北区)でおこなわれる。 【動画】ミシェルのパフォーマンス 1993年にマドンナ主宰のレーベル、マーヴェリックの第1弾アーティストとしてアルバム『Plantation Lullabies』でデビュー。ファンク、ソウル、R&B、ジャズ、ロック、ヒップホップ、レゲエなど、あらゆるジャンルを融合させたクールな音楽性、超絶テクでベースを弾きながら歌うファンキーすぎるアーティスト性でシーンに衝撃を与えた。 以降、コンスタントに作品を発表し、グラミー賞10度ノミネートの実績を積み重ねる一方で、「ンデゲオチェロ(スワヒリ語で「鳥のように自由」)」の名の通り、ローリング・ストーンズ、サンタナ、プリンスといったポップの大御所から、ハービー・ハンコック、パット・メセニー、ハーヴィ・メイソンといったジャズの巨匠まで、さまざまなアーティストとセッションを繰り広げてきた。 2023年6月にはニューアルバム『オムニコード・リアル・ブック』をリリース。全曲を自身で書き下ろし、マーク・ジュリアナ、コリー・ヘンリー、ジョーン・アズ・ポリス・ウーマンなど、錚々たる面々がゲスト参加した本作は、ジャズの深い影響を受けながらも、ミシェルのルーツであるソウル/ファンク、アフロビートなどを織り交ぜ、それらを独自のサウンドへと昇華させた、先駆者としての新章の始まりを告げる作品となっている。 ジャズは詳しくないという人も、ミシェルのパフォーマンスを一目見れば、圧倒されずにいられない。既存のカテゴリーには収まらない、奔放で知性と包容力に満ちたミシェル流ジャズをたっぷり堪能あれ。チケットは発売中(サービスエリア9400円、カジュアルエリア8900円)。 文/井口啓子