橋下徹氏 斎藤知事にすり寄る兵庫県議員、市長会にあきれ顔「政治決戦は時代が時代なら殺し合いなのに」
元大阪府知事の橋下徹弁護士(55)が20日、カンテレ「旬感LIVE とれたてっ!」(月~金後1・50)に出演し、兵庫県知事選で手のひらを返しているように見える県議会議員や兵庫県内の市長に対して猛批判した。 当選後に斎藤知事と和やかな空気で談笑する県議員や、当確が出た午後8時には斎藤知事の選挙事務所近辺にいて当選のあいさつをした伊丹市の藤原保幸市長など、選挙前の対決姿勢とは打って変わった空気感となっている県内の政治状況。橋下氏は「兵庫県議会議員も市長会の市長もこういう態度が政治不信の根源になる」と危ぐした。 さらに「知事とうまくやっていきたいと思うならこういう政治決戦に持っていってはいけない。時代が時代ならこれは殺し合い。負けたほうは殺される、つまり政治生命がなくなるという覚悟で民意を背負って斎藤さんに意思表明をしないといけない」と、議員や首長に政治家としての覚悟が希薄だったことを指摘した。また、藤原伊丹市長については「反対表明をして稲村さんを支持したわけでしょ?でも伊丹市民は斎藤さんとうまくやらないといけないと判断した。決戦に乗り出して負けたんだから市長をやめるべきですよ。残るというのなら自分の主張を訴え続けるべき」と、当確直後に斎藤知事の事務所を訪れる行動にあきれたような表情を浮かべた。 一方で、斎藤知事については「今の振るまいを見て基本的には立派にやってる。ぼくが斎藤さんの立場で返り咲いたら議会にボロクソに言ってますから」と、その融和的なな行動には一定の評価。ただ「今回の争点は県庁内部に対しての斎藤さんの振るまい。県職員に対する、県庁内部の話となると有権者に見えていない斎藤さんの姿があるのかもしれない。有権者に対する融和的な対応と県庁内部の対応に違いがあるのだとしたら、そこはしっかり正していかないといけない」と注文をつけた。 また「告発者に対する対応に関しては権力者としてあってはならない」と、今も明確な反省の弁がない斎藤知事については繰り返し批判。「告発者に対する対応もこれから第三者委員会などで結論が出るので、そこは重要なポイントと思っている」と、知事選とは切り分けて考えるべきと主張した。