走行路面に亀裂 専門家が指摘する要因…札幌市営地下鉄一時運転見合わせ 代替バスに長蛇の列
STVニュース北海道
札幌市営地下鉄・南北線の走行路面に2024年10月4日朝、亀裂が見つかりました。 一部区間では一時運転見合わせとなり、代替のバスを待つ人で長蛇の列ができました。 (鷲見記者)「午前10時半過ぎから地下鉄南北線が運転を見合わせています。改札の前には立ち入り禁止のテープが張ってあります」 札幌市営地下鉄南北線・真駒内駅の改札に張られた「立ち入り禁止」の文字。 南北線の始発駅として多くの利用者がいるなかで、いったいなにがあったのでしょうか。 「走行路面に亀裂」 札幌市交通局によりますと午前9時半ごろ、南北線・自衛隊前駅前から南に100メートルほど離れた走行路面に亀裂が見つかったということです。 けが人は確認されていませんが、午前10時半ごろから真駒内駅から平岸駅の両区間で運転を見合わせて、バス2台による代行輸送が行われました。 (利用者)「突然なので驚いています。ハラハラしています」 (利用者)「11時45分に出社予定です。たぶん無理です」 (職員)「現在バス2台で運行しております。各駅で乗降者の扱いをしているので結構時間がかかっています」 代替バスが出ている平岸駅前では、バスを待つ人で長蛇の列ができていました。 (鷲見記者)「運転を再開した地下鉄に乗ろうと乗客がホームに向かっています」 運転見合わせからおよそ2時間後の午後0時半すぎに地下鉄は運転を再開しました。 職員が現場を確認したところ、電車のタイヤが乗る部分に亀裂があり、無事補修作業が完了したということです。 札幌市交通局は亀裂の原因について調査中としています。 鉄道に詳しい専門家は、現場は路面に負荷がかかりやすい可能性があると指摘します。 (江戸川大学 大塚良治教授)「あの区間は車両基地に入る(切り替えの)ポイントがある。何もない区間よりは路面に負荷がかかっている可能性は考えられる。老朽化が進んでいますし、人手が足りないところが大きい」 多くの人たちに影響を与えた亀裂はなぜ発生したのかー 原因の究明と再発防止策の検討が急がれます。