闇バイト根絶、漫画で訴え 県警、Xで公開 若者に「誘い乗るな」
強盗事件や特殊詐欺の実行役などとして問題視されている「闇バイト」の勧誘から若者を守ろうと、県警は19日までに、オリジナル漫画を作成し、公式X(旧ツイッター)で公開を始めた。若い世代に親しみやすい漫画を活用して犯罪に加担しないよう訴える。啓発活動の第1弾として加賀市内の中高生に学校で利用するタブレット端末で見てもらえるよう周知する。 漫画は、若い女性が知人から「簡単に稼げるバイトがある」と誘われ、通信アプリで見ず知らずの人物とやりとりを始めたものの、犯罪になると気付き、思いとどまるストーリーとなっている。 エンディングでは、「思いとどまる」から連想したトドのキャラクター「トド丸先生」が登場し、女性の心境を解説しながら、読者にメッセージを送る。ストーリー構成やイラストなど全て県警の元女性警察官が手掛けた。 県警は漫画を使って中高生らに闇バイトの危険性を周知する。加賀市の中高生に向けた啓発活動では、21日に各高校の生徒代表者や市教委の担当者に取り組みを説明する。 首都圏などで相次ぐ強盗事件では、実行役は闇バイトで集められていた。県警生活安全企画課の担当者は「安易に申し込めば、取り返しが付かないことになる。必ず思いとどまってほしい」と話した。