宇和島市立吉田病院の増改修完了 防災機能強化、病床数は減(愛媛)
老朽化などに伴い増改修工事を進めていた愛媛県宇和島市立吉田病院(同市吉田町北小路)の全工事が完了し、16日に落成式があった。関係者ら約30人が防災機能を強化した院内を見学し、完成を祝った。 耐震基準を満たしていなかった中棟と南棟を解体し、3階建ての新棟を増築。既存の新館を改修して病院機能を集約。延べ床面積は5056平方メートルで工事前の約6割になった。診療科は心療内科と皮膚科を新設した一方、4診療科を廃止したため11から9に減り、病床数は100から74になった。事業費は15億3104万円。病院が津波浸水想定区域にあることから病室や調理室、リハビリテーション科などを2階以上に移動。備蓄室も1室増やした。
愛媛新聞社