「ヒマワリの種」で考える交通安全、園児の願いシンボルに
交通安全の意識を高めようと、事故根絶の願いを込めたヒマワリの種が京都府下京区の下京雅小学校の花壇に植えられた。13年前に交通事故で亡くなった園児が育てていたヒマワリの種を受け継いで植える「ひまわりの絆プロジェクト」の一環。種を植えた地元の児童らは命の大切さや交通ルールについて学んだ。 平成23年の交通事故で亡くなったのは、京都府木津川市の東陽大(あずま・はると)君=当時(4)。陽大君が幼稚園から持ち帰っていたヒマワリの種を事故後に両親が育て、その花から取った種を府警が事故防止のシンボルとして全国に広めている。 下京雅小で開かれたイベントには同小の1年生と、楊梅幼稚園の園児らが参加。交通安全教室では下京署員らが、安全に道路を横断する方法「とまる」「みる」「あいず」「まつ」を指導した。児童らは横断歩道を模した校庭で、左右を確認しながら横断歩道を渡る練習をした。その後、署員らとプランターにヒマワリの種を植え、「夏に会おう」と話しかけながら水を与えていた。 下京署の岡本茂署長は「交通事故に遭わないように正しいルールを知って実践してほしい。そして、習ったことをいろんな人に伝えてほしい」と呼びかけた。(森天音)