「あれが入っていたら大活躍」ダービーに強いアビスパ福岡・佐藤凌我 5戦ぶり出場で決定機演出に指揮官評価
◆明治安田J1第32節 鳥栖0―0福岡(28日、駅前不動産スタジアム) アビスパ福岡の佐藤凌我が5試合ぶりに出場し、見せ場をつくった。後半26分に途中出場すると、後半追加タイムに左サイドからドリブルで敵陣のペナルティーエリアへ侵入。シュートを放ったが、惜しくもゴールの枠を外れ「練習していた形だったので、決めないといけなかった」と悔しさをにじませた。 ■報道陣に囲まれ監督退任について語る【写真】 6月にホーム鳥栖戦で先制点を決め、勝利に貢献。その後ゴールから遠ざかり、8月17日の新潟戦を最後にベンチからも外れていた。「自分の力不足で(ベンチから)外れていた。チャンスが来たら決めようという気持ちでずっとやってきた」。特別な空気に包まれる九州ダービーで好パフォーマンスを発揮するイメージは持っており「それもあって監督は起用してくれたと思う。期待に応えたかった」と唇をかんだ。 長谷部茂利監督は「あそこで決まるとやはり持ってるなと言えるけど、時間が少ない中で持っているものを出してくれた。活躍はしたと思うが、あれが入っていたら大活躍。惜しかった」と複雑な思いながらも佐藤を評価する。試合後のブーイングに佐藤は「本当に勝たなければいけない試合なので、責任もあると思う。サポーターは本当にここ何カ月もずっと勝てていない状況で、ああやって声を出して応援してくれている。早くブーイングじゃなく、勝って一緒に喜べるように頑張っていきたい」と力を込めた。