北海道3区は「清き0.49票」 衆院選で一票の格差が全国最大に
27日に投開票された衆院選で「一票の格差」があったのは投票価値の平等を求める憲法に違反するとして、弁護士グループが全国の高裁・支部に起こした選挙無効を求める訴訟。北海道内の12小選挙区についても28日、道選挙管理委員会を相手取り、札幌高裁に提訴した。 訴状によると、昨年9月時点で、議員1人あたりの有権者数が全国最少だった鳥取1区と比べて、最多だった道3区(札幌市白石区の一部、豊平区、清田区)とは2.032倍の格差があった。道3区の人の票は、鳥取1区の「0.49票」分の価値しかない計算になる。 道2区(同市東区、北区の大部分)は全国2番目に格差が大きい2.029倍で、「0.49票」分の価値。道1区(同市中央区、南区、西区の大部分、北区の一部)は全国7番目の2.005倍で、「0.50票」分という。 原告弁護団の田中健太郎弁護士は「道民の声が国会に届きづらくなっている。選挙制度の抜本的な改革が必要ではないか」と話した。(上保晃平)
朝日新聞社