北関東初の「IKEA前橋」がついにオープン 土地取得から約10年越し
イケア・ジャパンが北関東初となる店舗「IKEA前橋」を1月18日にオープンする。同社は2013年に土地を取得し、当初は2015年頃に開業する計画を発表していたが先送りとなり、今回は約10年越しでの出店となる。オープンに先駆けて、1月11日に報道関係者に向けた内見会が開催された。 【フォトギャラリー】店内の様子
同店は、北関東自動車道 前橋南インターチェンジから車で約5分の場所に立地。約5万8000平方メートルの敷地に、地上2階建て、約1万平方メートルの店舗を構え、約900台の車を収容できる無料の屋外駐車場を完備する。北関東初のリアル店舗として、群馬県だけでなく長野県や新潟県など周辺地域からの集客を見込むとともに、オンライン購入に対応する北関東エリアの物流拠点としての役割も担う。 IKEA前橋では、既存店と同様に「デモクラティックデザイン」と呼ばれる5つの要素(優れたデザイン、機能性、品質、サステナビリティ、低価格)を考慮して開発したホームファニッシング製品約9500点をラインナップ。また、スウェーデンの伝統的な料理やスイーツ、環境負荷に配慮したプラントベース(植物由来)のフードなど約150点の食品を販売する。 イケアの製品や世界観をフルスケールで体験できる同店でのショッピングは、入店後に柱の案内に従ってエスカレーターで上がった2階からスタート。2階では「ソファ・パーソナルチェア」や「リビングルーム収納・本棚」「デスク&チェア」「キッズ&ベビー」など10のカテゴリーに分けて商品をディスプレイしている。また、ショールーム形式でイケア製品を用いた多様なインテリアコーディネートや収納のアイデアを紹介する「ルームセット」を、それぞれのカテゴリーに合わせて展開。店内の床や看板で示されたサインに従って順番に進むことで、全てのルームセットや製品を見ることができる。 地域住民の暮らしやニーズを把握し寄り添うため、約2年前から対面・オンラインでのホームビジットやアンケート調査を実施し反映したというルームセットは、全41種類を展示。年齢やジェンダー、家族構成、居住地、職業、年収、ライフスタイル、趣味などのペルソナを細かく設定し、多様なスタイルのインテリアコーディネートを紹介している。調査の結果、群馬県では「持ち家率が高い」「家の面積が広い」「子どもがいる」「家でガーデニングやアウトドアを楽しむ」「収納に関する悩みを持っている」といった家庭が多いという特徴があったことから、壁付けの製品を用いた収納・見せ方や、子どもと生活する上でのソリューション、庭やバルコニーでの楽しみ方のアイデアなどを豊富に取り入れたという。また、一般家庭用に加えてオフィスや店舗などを想定したルームセットも提案するほか、専門スタッフのアドバイスなどが受けられる、法人や自営業・個人事業主に向けたサービス「IKEA Business Network」のブースも設けている。 ルームセットをじっくり堪能した後に辿り着く「スウェーデンレストラン」では、「スウェーデンミートボール」(8個、890円)や「マリネサーモンプレート」(690円)、「ベリーベリーチーズケーキ」(490円)といったスウェーデンの伝統的な料理をはじめ、カレー、ローストビーフ、ビーフシチューなどのフードや、環境に配慮したプラントベース(植物由来)のラザニアやミートボール(8個、590円)、キッズプレート、ドリンクバー(190円)などを提供。広々とした飲食スペースで、スウェーデンらしいフードを楽しむことができる。 ストアの1階では、食器や布製品などのインテリア&生活雑貨を豊富にラインナップ。2階と同じく順路通りに進んでいくと最後に商品倉庫に辿り着くようになっているため、2階でチェックした家具などを商品倉庫でピックアップし、1階で選んだ商品と合わせてセルフレジでの会計ができる流れとなっている。 会計を終え出口へと向かう途中には、スイーツをはじめとした様々なスウェーデンの食品を販売する「スウェーデンフードマーケット」の売り場を展開。日本初導入となる「ビストロ ウィンドウ(Bistro window)」では、「プラントベースソフトクリーム」(50円)やホットドッグ(100円)、シナモンロール(100円)、IKEA前橋限定の「プラントベースベビーカステラ」(5個、100円/全て税込)といったイケアフードを店舗の外から購入し持ち帰ることができる。そのほか、1階の入口付近に設置したキッズプレイルーム「スモーランド」では4~11歳までの子どもを無料で60分間預けられるなど、子ども連れの家族がゆっくり買い物を楽しめるような環境を整備している。