『FF7リバース』レビュー解禁、『エルデンリング』に迫る高評価
名作RPG『FINAL FANTASY VII』をリメイクした新作ゲームシリーズの第2弾となる『FINAL FANTASY VII REBIRTH』(以下、FF7リバース)のレビューが解禁された。前作の『FINAL FANTASY VII REMAKE』(以下、FF7リメイク)を上回る高評価となっており、スコアが維持できれば今年のゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)候補になるのは間違いないだろう。 批評サイト「メタクリティック」では、本記事執筆時点で69件のレビューが集まっており、総合スコアは2020年発売の『FF7リメイク』の87点を上回る93点となっている。これは、過去のGOTY作品である『エルデンリング』や『バルダーズ・ゲート3』が記録した96点に迫るもので、『FF7リバース』は早くも2024年のGOTY有力候補となった。今後10カ月で発売される他の新作ゲームの出来にもよるが、今年は去年ほどの当たり年とはならなそうだ。 レビュー69件のうち25件が10点満点をつけており、7点以下は1つもない。以下に、高評価レビューの一部を紹介する。 ・Dextero(10満点中10点)「これはゲーム・オブ・ザ・イヤー候補であり、高く評価された第1作目に続く卓越した作品だ。人々から愛されている作品を丁寧に扱いながらも、独自の新風を吹き込んでおり、すばらしい続編に仕上がっている」 ・VGC(同10点)「FF7リバースは、数あるゲーム作品の中でも最高レベルのキャラクターたちが登場する優れたRPGだ。オープンワールドのコンテンツの一部は新鮮味がなく、メインストーリーはやや物足りないまま終わるが、エアリスやティファをはじめとする仲間たちと過ごす時間は、数百時間もプレイしたくなる非常に楽しめるロードトリップだ」
間違いなくゲーム・オブ・ザ・イヤー候補になる
一方、10満点中8点をつけたユーロゲーマーは、一見すると否定的ながらも実際にはそこまで否定的ではない評価を下している。 「この象徴的な名作をリメイクしたいという願望が、太ったチョコボよりも肥大し、不均等で長々とした体験を生んだ一方で、『リバース』はキャラクター描写に焦点を当てることで、その存在意義を示している。ファンはこのリメイク版をプレイすることで、登場人物たちへの思いを深められる。賛否両論が分かれる変更点もあるが、私にとっては、問題点より良い点の方が多い。宇宙や世界の終わりをめぐるドラマがあると同時に、温かさと優しさもある。世界は細部まで描かれ、文化や豪華さにあふれていると同時に、痛みに満ちている。この世界は、これまで以上に救うべきものとなっている」 以下は、新作ゲームの当たり年となった昨年に発売された優良タイトルの数々と、それぞれのメタクリティックのスコアだ。 ・バルダーズ・ゲート3(96点) ・ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(96点) ・BIOHAZARD RE:4(93点) ・スーパーマリオブラザーズ ワンダー(92点) ・STREET FIGHTER 6(92点) ・Alan Wake 2(90点) ・Marvel's Spider-Man 2(90点) これを見ればわかるとおり、『FF7リバース』が現在のスコアを維持できれば、GOTY候補になることは間違いない。昨年ほど熾烈な競争がなければ、なおさらだ。勝敗の行方は、これから発売されるソフトが増えるにつれてはっきりしてくるだろう。
Paul Tassi