アルゼンチン検察、リアム・ペインさんの死亡めぐり3人を捜査
(CNN) 人気ボーイズバンド「ワン・ダイレクション」のメンバーだったリアム・ペインさんの死をめぐり、南米アルゼンチンの国家検察は7日、ホテル従業員など3人の関与について捜査していることを明らかにした。 【映像】リアム・ペインさん追悼式、世界各地で実施 検察の発表によると、ホテル従業員や麻薬密売人の疑いがある人物など3人は、「死亡前の人物遺棄、麻薬の供給・そそのかし」の容疑で捜査対象となっている。 31歳だったペインさんは10月16日にブエノスアイレスのホテルの3階から転落して死亡した。検察によると、死亡前にアルコール、コカイン、処方薬の抗うつ剤を摂取していたことが判明。転落時は「意識を失いかけた、あるいは完全に失った状態」だった可能性があるとしている。 捜査対象となっている3人のうち1人は、ブエノスアイレス滞在中のペインさんが毎日のように会っていたとされる人物で、「死亡前の人物の遺棄、麻薬の供給・そそのかし」の容疑がかけられている。 もう1人はホテル従業員で、ペインさんがホテル滞在中、2回にわたってペインさんにコカインを供給したとして説明を求められている。3人目は10月14日にペインさんに麻薬を供給した疑いがもたれている。3人が拘束されているかどうかは不明。 ペインさんの携帯電話についても、当局がショートメールやチャット、SNSアプリなどの内容の解析を行った。 当局によると、ペインさんは同ホテルに滞在していた10月13~16日の間に、少なくとも4回にわたって他人から薬物を入手したとみられる。 関係者によると、捜査当局はペインさんが死亡する数時間前に一緒にいたという女性2人からも事情を聴いていた。2人はいずれも25歳で、ペインさんはアルコールは摂取していたものの、自分たちの前で薬物は使用しなかったと話しているという。