「なんでいんの?」日本ハム・松本剛が明かす巨人・矢野コーチの“男気”エピソード
プロ野球・日本ハムの松本剛選手が24日、巨人の矢野謙次コーチと國學院大でトークショーを行い、現役時代に矢野コーチが見せた“男気”エピソードを披露しました。 【画像】巨人1軍のコーチングスタッフ それは沖縄で行われた試合後のこと。サヨナラ勝ちをして、お祭り騒ぎのロッカールームにいた松本選手は、1人別室に呼ばれ、2軍行きを告げられたといいます。 「監督に『2軍に行って』と言われたときはめちゃめちゃ悔しい。でも士気を下げるのも・・・(チームが勝って)楽しそうにしてても(本音は)むかつくし、いら立ちもあったので食事会場にも行かなかった」と当時を振り返った松本選手。 チームの誰にも告げずに、帰京しようと思っていたところ、思わぬところに矢野コーチの姿があったといいます。 「エレベーター降りたら、矢野さんがいた。『なんでいんの?』って」 矢野コーチはスタッフから松本選手の2軍行きの話を聞き、一声かけたかったから、待っていたと語りました。 「(2軍行きとなって)数日、気持ちが落ちるのはいい。でも、誰かに声をかけてもらったり、(誰かは)見てくれているというのがあるかないかで、そこからの立ち直りは全然違うんです」 これには松本選手も深くうなずき、「もう一回頑張ろうって、文句言われない数字を残してやってやろうって、切り替えるきっかけをくれた」と述べました。 実は矢野コーチにも現役時代に同じことがあったとか。 「僕も数字を出していたのに、2軍て言われて、チームの人たちに会いたくないから隠れてて、(みんないなくなって)帰ろうと思ったら、手紙が入っていた。小久保(裕紀)さんからで、『見てるヤツは見てる』って」 矢野コーチは選手と常日頃からコミュニケーションを取り、“相談しやすい”“安心できる”コーチでありたいとしています。「(選手の)メンタル(面のケア)とチームの空気作りを一番にやっていきたいなと思っています」と語りました。