大谷翔平初Vに元同僚ウォードら祝福「PSいけるチームを見つけられてうれしい。試合も見るよ」
<ドジャース7-2パドレス>◇26日(日本時間27日)◇ドジャースタジアム ドジャース大谷翔平投手(30)が、メジャー7年目で初の地区優勝を果たした。過去6年間、メジャーで二刀流の礎を築いたエンゼルス時代、20年から22年途中まで監督を務めた恩師ジョー・マドン氏(70)や元同僚が、世界一への夢に近づく大谷にエールを送った。【取材・構成=斎藤庸裕】 【写真】エンゼルス時代の大谷翔平とタッチを交わすウォード ◇ ◇ ◇ 今春3月のオープン戦で、大谷との再会をジャンピングハグで喜んだウォードは、穏やかな表情で心境を語った。「懸命な練習が実を結んで、彼がPSにいける自分のホームチームを見つけられてうれしい。僕らもマイク(トラウト)と一緒にそうなれることを望んでいるけど、ショウヘイを思うとスーパーハッピーだね。試合も見るよ」。 18年途中でメジャーデビューし、エ軍ではトラウトに続いて一番長く、大谷とプレーした。驚異的なパフォーマンスを目撃しながら、チームは毎年負け越し。「ショウヘイだって、心が乱れることはあったし、怒っている時もあった。彼も人間だから」ともがく姿を見てきた。その上で「常に、新しい日が来て、新しい試合がある。過去を引きずる時間もないし、前に進まなければいけない。ショウヘイはすごくうまくやっていた」と感じた。 仲良し投手陣の1人、右腕キャニングも大谷の成功を喜んだ。「ショウヘイのことを思うと、うれしいね。みんながそう思っているんじゃないかな。チームを離れたことに、何か思うことはない。自分や家族にとって何が最善かを考えなくてはいけない。この数年で築いた関係が変わることはないし、みんながハッピーだと思う」。友人の幸せを願う、固い絆がある。 クラブハウスのロッカーが隣で、互いをからかい合う親友のような関係だった左腕サンドバルも思いは同じだ。「彼はとてもプロフェッショナルだった。素晴らしいクラブハウスガイ。僕は(近くでいら立ちを)見たことがない。いつもハッピーな男だった」と、ともに過ごした日々を振り返る。「ドジャースも素晴らしいし、彼も素晴らしいパフォーマンスで歴史的シーズンを送っている。それも、毎年のようにね。彼を思うとうれしいよ」。6年間、苦楽をともにした仲間たちは、大谷にとっても特別な存在。温かいエールを胸に10月の戦いに挑む。