ミリ波レーダーで自転車の安全は万全か?
ガーミン買いすぎ情報2024、ヘッドライト・テールライト私はまだ終わらない四本淑三です。今回の話題の中心としたしますのは、スマートヘッドライトとリアビューレーダー付きテールライト。その装着編。 【もっと写真を見る】
ガーミン買いすぎ情報2024、ヘッドライト・テールライト私はまだ終わらない四本淑三です。今回の話題の中心としたしますのは、スマートヘッドライトとリアビューレーダー付きテールライト。その装着編。 夜間に公道を走る際は、道交法によりライトの点灯もしくは反射板の装着が義務とされており、その詳細は各都道府県の条例で定めるところであります。着けなきゃ違法なわけですから、どうせなら面白い方がいいんじゃないの? そんな理由でガーミン純正VARIAシリーズのスマートヘッドライト「VARIA UT800」とリアビューレーダー付きテールライト「VARIA RTL515」を昨年暮れに購入。お値段はそれぞれ2万5300円と2万9700円。お高い。クソお高い。しかし、こやつらは買って良かったと思っております。 なぜなら日中の安心感が段違いだから。理由は2つ。 ライトは日中でも必要 似た機能を持つライトやレーダーは様々なメーカーから発売されていますが、前後ともガーミン純正にしたのは訳があります。それは「Edge」シリーズと無線接続して、シマノの電動コンポDi2のシフトスイッチで点灯・消灯できるから。そんな操作ができて、何が嬉しいのか。 例えばトンネルや覆道、アンダーパスでは対向車や後続車への視認性向上のため、日中でもライトを点灯したい場面があります。その際に困るのがテールライトで、走行中に点灯しようにもスイッチに手が届きにくい。だからと言って最初からつけっぱなしにして真っ昼間からピカピカさせるのも歳が歳なもので恥ずかしい。 環境光センサーで自動点灯する他社品もアリですが、微妙に周囲が明るいと点灯してくれなかったり、そもそも点灯しているかどうかもわかりにくかったりしますから、シフトスイッチをポチれば断固として点灯・消灯してくれるのがよろしいわけですな。 そして後方検知レーダー。これも昼夜関係なく安全に寄与するものであります。 年寄りに小さなミラーは酷 公道を走る自転車は他の車両から追い抜かれる存在であり、ゆえに後方確認が常に必要な乗り物です。そのため私は四半世紀もの永きに渡ってバックミラーを使ってきました。ロードバイクであればバーエンドに取り付ける小さなものが一般的ですが、あれはお世辞にも見やすいとは言えません。 目線の移動量は大きく、鏡面は小さいのに広い画角が必要ですから像は小さくローガンズには厳しい。そうでなくとも荒れた路面では微振動でブレて見えないし、ハンドルを動かすたびにフレームアウトする。「車が近づけば音がするから分かる」という音響派の方々もいらっしゃいますが、走行風圧で耳が吹かれてS/Nが悪化すると私は分かりません。 そこでレーダー。ガーミンの「Varia R**」シリーズは、後ろから接近する車両を検知して、対応するサイコンに「ピロン」というアラート音と共に画面表示で知らせるというものです。 後続車が近づくとサイコン画面がオレンジのグラデーションで染まり、画面右のレーン上(画面左に設定も可)にオレンジの丸ぽちで自車、白い丸ぽちで接近中の車両を表示します。 ガーミンのこのシリーズには、他にリアビューカメラ付きのドライブレコーダー「RCT715」と、テールライトなしでレーダー単体の「RVR315」があります。安全面で完璧なのはカメラ付きRCT715ですが、ライト点灯カメラ録画オンで4時間しかバッテリーが持たない。レーダー単体のRVR315はコンパクトでバッテリー持続時間7時間とまずますで、価格も2万円台前半とお手頃ですが、私は手元でライトを操作したかった。 ライト付きのRTL515はフル点灯でバッテリー動作時間は6時間ですが、間欠点灯のデイフラッシュモードなら16時間。日中なら2日は余裕で持ちそう。ということで私はRTL515を選ぶことにしました。 ちなみに充電端子はヘッドライトのVARIA UT800も含めてmicroUSBです。USB-Cではありませんので念の為。 私はこれでバックパック派に ミリ波レーダーの指向性は後方40度。なるべく遮るものがない高いところに取り付けた方が誤検知も減る。するとレーダーの装着位置は自ずとシートピラーになるわけで、製品に付属するマウントもシートピラー用です。汎用の円柱状のピラーの他、エアロ効果を狙ったカムテールや翼断面形状に対応するパーツも付いてきます。 ただいずれもゴムバンドで止める方式。もしかして路面からの衝撃を緩衝する意味合いもあるのかもしれませんが、私はなんとなく頼りない気がしたのでロードバイクにはAmazonで売られていたクランプ式のマウントを購入して装着しました。 ただ、この装着位置で困るのは、サドルバッグが使えないkとです。通常のLEDライトならサドルバッグに括り付けるのもアリですが、レーダーはブルブル動くと誤検知の元。どうにか工夫して何とかならないものかと考えましたが、私はバックパック派へ転ずることにしました。夏は熱がこもるんだろうな。 ドロッパーシートポストはサドルに装着 問題はMTBです。ドロッパーシートポストでサドルを下げるとタイヤにレーダーが接触して吹っ飛んでしまうんですな。 その前に「公道でいつドロッパーを使うんだ」という話もございましょうが、信号待ちでサドルを下げると両足を地面に着けるから楽ちんなんです。一度お試しください。 そこでドロッパーを下げても平気なように、レーダーはサドルに装着することにしました。 セライタリアの「NOVUS BOOST EVO」というサドルには、座面裏後端にネジ穴がついており、それを利用してガーミンのレーダーを取り付ける部品がレックマウントから出ております。 購入したのは、サドルネジ穴を使ってGoProマウントを取り付ける「SelleItalia-SDGP」と、GoProマウントをガーミンマウントに変換するアダプタ「GPH-GMVaria」の2つ。後者は型番からしてガーミンのレーダーを取り付けるためのパーツでしょう。Amazonで計3722円。 見た目はイマイチしっくり来ませんし、公道から外れてオフロードへ突っ込む際には衝撃でぶっ飛びそうなので外した方が良さそうです。でも、こんな感じで高くマウントできるのでレーダーの取り付け位置としては問題なかろうと思います。 それではまた。 文● 四本淑三 編集● ASCII