天皇賞(春)に出走予定のドゥレッツァ(撮影：下野雄規)

　今週の日曜日は、京都競馬場で天皇賞(春)(GI)が行われます。 　ヒンドゥタイムズが左前脚を痛め取り消しとなり、今年は17頭で争われる春の盾争奪戦。人気が予想されるのは昨年の菊花賞(GI)を制したドゥレッツァ、3000m以上の距離では複勝率100％のテーオーロイヤル、昨年の日本ダービー(GI)勝ち馬のタスティエーラ、前走のダイヤモンドS(GIII)で2着に好走したサリエラなどがいます。 【写真】ドゥレッツァのこれまでの軌跡 　それ以外の馬では、阪神大賞典(GII)で上位争いに絡んだワープスピードやブローザホーン、天皇賞(春)で好走歴のあるシルヴァーソニックやディープボンド、マテンロウレオなども出走を予定。 　人気薄でも長距離適性を感じさせる馬がいますし、なかなか絞り切れないメンバー構成になった印象です。 　そんな天皇賞(春)ではたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。 ◆菊花賞馬の巻き返しに期待 　今週の天皇賞(春)でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるドゥレッツァでした。 　週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。 　昨年は5連勝で菊花賞を制し、一躍世代の頂点に上り詰めた本馬。今年初戦となった前走の金鯱賞(GII)では2着。3角あたりから勝ち馬のプログノーシスと併走する形に。ここで取りたい位置を相手に入られてしまった事で、4角では少し窮屈なポジション取りとなってしまいます。直線でも前が開かずに外へと進路を切り替えるロスのある競馬。それでも最後は脚を使って追い上げたあたりに能力の高さを感じさせます。 　その後は短期放牧を挟み、早めに栗東へ入厩。中間はしっかりと調整されており、1週前には併せ馬も消化。順調に仕上がっている様子ですし、休み明けの前走からの上積みは十分に見込めそうです。 　今回は菊花賞を制した京都の長距離戦ですし、前走から条件は好転。ルメール騎手がケガで乗れなくなるアクシデントはありましたが、以前に勝利を挙げている戸崎騎手ならこの馬を手の内に入れているでしょうし乗り替わりの心配もなさそうです。