緑黄色社会・長屋晴子「短所が長所になったりするように…」自分に自信がないと悩む10代へ贈る1曲とは?
ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。松田部長(東京ダイナマイト・松田大輔)が担当する「松田LOCKS!」(毎週水曜放送)のコーナーでは、毎月1組のアーティストが登場し、リスナーの相談にアドバイスと背中を押す1曲を届けています。 3月のマンスリーアーティストは、4人組バンド緑黄色社会のボーカルギター・長屋晴子さんです。3月20日(水・祝)の放送では、自分に自信がないと悩むリスナーにアドバイスを贈りました。
――リスナー(17歳)の相談
いつもグループや友達と決め事をするとき、自分に自信がなくて、自分の意見を言えません。 自分の意見が否定されたり、不快にさせてしまったらどうしようなどと考えてしまいます。 どうすれば自分の考えや意見を周りに言えるようになりますか?
――長屋晴子さんは、リスナーのために緑黄色社会の楽曲「揺れる」(2022年リリースのアルバム『Actor』収録曲)を選曲
この悩み、すごくわかる。私も毎晩のように、寝る前に反省会をしてしまうような“気にしい”というか、考えてしまう性格をしているんです。「揺れる」は、そんな自分のことを振り返りながら考えた曲です。 「こんなことを考えちゃって嫌だな」とか「こんなふうになってしまえばいいのに」とか、いろいろな気持ちで揺らぐじゃないですか。楽しいことがあった日でも「あの一言、余計だったかもな」みたいな。考えなくてもいいようなことを、どうしても考えちゃったりして「嫌だな~」って思っていたときに作った曲なんです。 でも、考えてしまうことって、悪いことじゃないなとも思う。考え方を変えると、人によっては気づけないところに気づけていることもあると思うし、人よりも気を配ることができたりもすると思うんですよね。 だから、そんな自分に自信がないっていう気持ちもすごくわかるんですけど、短所が長所になったりするように、考え方を変えると少しずつ自信を持てるようになるというか、ちょっとずつ「昨日の自分よりも、今日の自分が好きだな」と思えるようになっていったらいいんじゃないかなと思います。 それで、どうすれば自分の考えや意見を周りに言えるようになりますか、ということなんだけど、意外と他人って自分に興味ないなって思うことがすごくあるの。自分が思っているよりもね。 だから本当に勇気はいると思うけど、ちょっと一歩踏み出してみてはいかがですか? そうすると「私もそれ思っていたよ」とか「そういうこと考えていたんだね! 言ってくれて嬉しい」とか言ってもらった経験がたくさんあるので、まずは「意外と他人は気にしていない!」っていう気持ちで、ぜひ一歩踏み出してみてください。 (TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」2024年3月20日(水・祝)放送より)