ヴィクトリア・ベッカム（ロイター）

　スパイス・ガールズの元メンバー、ヴィクトリア・ベッカム（50）は、夫でサッカー元イングランド代表のデビッド（49）と元女性秘書との不倫疑惑が報じられた際、「デビッドの顔を思いっきり平手打ちした」と明かした。20日発売の英作家トム・バウアー氏による新著「ベッカム家：カネ、セックス、権力」からの抜粋として英紙ミラーが16日伝えた。 　同著は、世界で最も著名なセレブカップルの一組とされるベッカム夫妻の関係を、不倫騒動も含めて深く掘り下げているという。ミラー紙は発売を前に同著の特集を連載している。　 　それによると、モデル出身のレベッカ・ルースさん（46）は2003年7月、デビッドがレアル・マドリードに移籍した際、秘書として雇用された。だが、数か月で解雇されたことで、ルースさんは2004年4月、英タブロイド紙ニュース・オブ・ザ・ワールドに自身とデビッドとの不倫ネタを売ったとされる。 　当時、デビッドは報道を完全否定したが、ヴィクトリアにとっては、その後が夫婦にとって「最もつらい時期」だったと同著は記した。 　夫婦関係に決定的な亀裂を生んだこの不倫疑惑は、米動画配信大手ネットフリックスで配信中のドキュメンタリー番組「ベッカム」でも核心になっている。同番組では、20年を経て初めて夫の不倫騒動について口を開いたヴィクトリアは、「私たちはお互いに敵対していた」とし、その後の結婚生活に深刻な影響を与えたことを明かし、多くの視聴者を驚かせた。 　一方、ルースさんは不倫告白がきっかけでリアリティ番組などに出演し、雑誌の表紙を飾るなど、メディア露出が一気に増え、その後はテレビタレントとして現在も活動している。辛口評論家として人気のトーク番組司会者ピアーズ・モーガン（59）は、またいとこになる。