〔東京外為〕ドル、160円台後半=FRB議長証言控えて小動き(9日午後5時)
9日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日本時間の今夜にパウエルFRB議長の議会証言を控え、1ドル=160円台後半で小動きとなっている。午前中は日経平均株価の大幅高に支援され、一時161円台前半に上昇したが、午後は上げ一服となり、160円台後半で動意薄となった。午後5時現在、160円91~92銭と前日(午後5時、160円90~90銭)比01銭の小幅ドル高・円安。 ドル円は早朝、前日の海外時間に方向感を欠いた流れから160円80銭台で取引された。午前9時以降、実需筋の買いに加え、日経平均の大幅高にも支援され、仲値すぎには161円10銭台に上値を伸ばした。正午にかけては戻り売りに押され、161円前後に伸び悩んだ。午後は上げ一服となり、終盤は160円80~90銭前後でもみ合った。 前日の米国時間は、ニューヨーク連銀の期待インフレが2カ月連続で鈍化。また、米長期金利も低下し、中盤には160円40銭台に下落した。終盤は、長期金利の低下一服を受けて、160円80銭台に持ち直した。 東京時間は、実需筋の買いや日経平均の大幅高などを背景に上値を試す動きとなったが、「161円台に乗せた後は買いも一巡した」(為替ブローカー)とされ、午後はやや値を消す展開となった。日本時間今夜にFRB議長の議会証言を控え、「積極的に動きにくい」(大手邦銀)とされ、朝方からのドル円の値動きは「結局は上にいってこいで、方向感の出にくい状況だった」(先のブローカー)との声が聞かれた。 ユーロは終盤、対円、対ドルでやや伸び悩んだ。午後5時現在は、1ユーロ=174円06~07銭(前日午後5時、174円36~37銭)、対ドルでは1.0817~0817ドル(同1.0836~0837ドル)。