甲州地どり生産組合代表の加藤健さん

　甲州地どり市場（甲府市伊勢2）で5月2日、限定ご当地ラーメン「やまなしスゴ肉源水ラーメン」が提供される。（甲府経済新聞） 【写真】甲府　山梨ブランド肉3種で「限定ご当地ラーメン」　GWに限定100食提供 　昨年7月11日（ラーメンの日）、「ご当地ラーメンが存在しない状況を打破し、山梨県にも全国的に認められるご当地ラーメンを作りたい」と願う地元有志により「山梨ご当地ラーメン協会」が発足。同年11月20日、複数店舗が山梨ご当地ラーメン「やまなし源水ラーメン」の提供を始めた。 　山梨の特産品と名水にこだわった「やまなし源水ラーメン」は、「トッピングには最低1つ以上の県産食材を使う」「スープにも麺にも山梨県の水を使う」「山梨県のブランド魚のアラなどを使う」など、その特徴として11カ条を挙げる。 　同プロジェクトは、同協会理事のヤマフジ（甲府市上曽根町）が、能登半島地震復興支援として石川県の食品メーカーや問屋から仕入れた商品を、県内の土産店やスーパーなどで販売していることもあり、「石川県の食材などを使ったご当地ラーメンでも復興支援ができれば」という思いから「能登半島地震復興支援プロジェクト」を始動。料理研究家の守屋若奈さん監修によりレシピの調整やトッピングの内容を何度も試行錯誤し、「やまなしスゴ肉源水ラーメン」が完成したという。 　限定ラーメンの特徴の一つとして、かえしに日本三大魚醤魚?（ぎょしょう）の一つである能登のイカ魚醤「いしり（いしる）」をオリジナルブレンドして調整。甲州地どりの清湯（チンタン）スープに「バランス良く」調合し、「もともとの魚介系と動物系のダブルスープに魚介系の『いしり』のコクと風味が増し、一味違う味わいに変化する」という。さらに、山梨のブランド肉3種「甲州地どりのソーセージと照り焼きチャーシュー」「甲州ワインビーフのローストビーフ」「縄文スイートポークの肉団子」をトッピングする。 　同店を経営する甲州地どり生産組合代表の加藤健さんは「源水ラーメンはアレンジができるので、仲間の肉屋と協力して『肉屋らしい』肉をぜいたくに使った。一人でも多くの人に食べてもらい全国に広がれば。能登の復興にもつながれば、なおうれしい」と話す。 　営業時間は12時～14時。100食限定。当日店頭予約のみ受け付ける。当日、店頭には能登半島地震復興支援として「いしり」や瓶詰め、ラーメンなど能登の特産品も並べる。販売スペースの営業時間は10時～18時。