街裏ぴんく、漫談にこだわり続けて掴んだR-1決勝「100でいくので、100で受け止めて」
関西テレビ・フジテレビ系で3月9日(土)に生放送される「R-1グランプリ2024」のファイナリスト9名のコメントを、お笑いナタリーが1名ずつ掲載中。この記事では3人目・街裏ぴんくの話を届ける。 【画像】ファイナリスト会見に臨む街裏ぴんく。 芸歴制限の解除により、4年ぶりに参戦し、初の決勝進出を決めた街裏ぴんく。決勝の舞台には彼のほか、真輝志、ルシファー吉岡、kento fukaya、寺田寛明、サツマカワRPG、吉住、お抹茶、どくさいスイッチ企画が立つ。22代目王者になるのは果たして誰なのか。 ■ 街裏ぴんく コメント ──決勝進出が決まった瞬間を振り返ってみていかがですか? 「やっと行けた」っていう感じです。20年やってきて、ようやく行けました。しかも持ち味を変えずに、普段やってることのままで行けたのがとてもうれしいです。 ──芸歴制限撤廃を聞いたときの心境は? 今までで一番可能性があるかもしれへんと思いました。出られなかった3年間ずっと休まずネタを貯めてきたので。変わらずやり続けている身として、絶対にエントリーしなくてはいけない思いはありました。 ──エントリーするときに迷いはありましたか? 迷いはありませんでした。うれしかったっていう感情が大きかったです。今まで以上の漠然とした手応え、いけるかもしれへんっていう予測があったから、もう出るしかないと思いました。 ──漫談家にとってネタ尺が1分拡大されることは大きかったですか? 独演会では8分から10分、長いもので15分とかのネタをします。それが一番気持ちよく作れる尺でもあるので、3分と4分では変わらんやろうなと最初は思ってたんですけど、やってみたら全然違いました。話の起承転結というか、1本の話を聞いた満足感を4分の方が感じてもらえるなと。今回のR-1で「1分ってかなり違うな」というのを学びましたね。 ──自分の強みや持ち味はどこにあると思いますか? 漫談をずっとやってきてる、それしかやってきてないという人は少ないですし、今回のファイナリストでも僕だけなので、そこは完全なる強みだと思います。見ている人に「おっ、漫談なんや」って思わせることもできますし、まったくお笑いを知らない人には「漫談ってこういうもんなんだぞ」というのを知ってほしいです。今は「かまそう!」って気持ちで、ワクワクしかないです! ──漫談の面白さはどこにあると思いますか? その人がやればその人の漫談になるし、1つとして同じものがない。人間が一番出る演芸やと思うので、そこが大好きです。人の漫談を聞いて「ここでこう考えてるから、このボケになってるんやろうな」とか肌で感じられるのもすごく楽しいです。俺、ほんまに漫談を愛してます! ──優勝したら出てみたい番組はありますか? 「鶴瓶の家族に乾杯」(NHK)みたいなことを将来やりたいってずっと思ってました。商店街とか田舎の田園風景を歩いて、鶴瓶師匠やったら第一声で「お、何してまんの?」と言うところを、ようわからん声の掛け方で絡んでみたいです! これは俺の夢ですね。 ──自分にキャッチコピーをつけてください。 「20年の時を経て、卵からかえった漫談モンスター」。ほどよくダサいですね(笑)。 ──決勝の目標と意気込みを教えてください。 20年やってきたものをすべて出したいです。ビックリする人もおるやろうし、単純に笑う人もおるやろうし、もしかしたら俺の思いが届きすぎて涙する人もおるかもしれへん。そのくらいの勢いと魂で挑みます! 100でいくので、100で受け止めてください! ──最後に、街裏ぴんくさんにとって「R-1グランプリ」とは? 「全力である証拠」です。R-1に出ないっていう選択肢もあると思います。でも、全力であるが故にここもやる。全力やからこそ、俺は迷わずエントリーしました! ■ 明治プロビオヨーグルトR-1presents R-1グランプリ2024 関西テレビ・フジテレビ系 2024年3月9日(土)18:30~20:54 <出演者> MC:霜降り明星 / 広瀬アリス 審査員:陣内智則 / バカリズム / 小籔千豊 / マヂカルラブリー・野田クリスタル / ハリウッドザコシショウ ファイナリスト:真輝志 / ルシファー吉岡 / 街裏ぴんく / kento fukaya / 寺田寛明 / サツマカワRPG / 吉住 / トンツカタンお抹茶 / どくさいスイッチ企画