子どもの体力 青森県は全国平均以上もコロナ前の水準に及ばず
青森県教育委員会は20日、全国の小学5年生と中学2年生を対象に国が実施した本年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(全国体力テスト)の本県分の結果を公表した。握力や50メートル走、ボール投げなど8種目の記録を点数化した合計点(学年・男女別4区分)はいずれも全国平均を上回った一方、女子は前年度より低下し、男子はほぼ横ばいとなり、新型コロナ禍前の水準には届かなかった。 各区分の合計点は、小5男子が前年度と同じ52.7点、中2男子は0.1ポイント増の42.2点。小5女子は0.7ポイント減の55.0点、中2女子は0.3ポイント減の47.3点だった。長座体前屈、20メートルシャトルラン、持久走、立ち幅跳びの各種目は全区分で前年度を下回り、中でも持久走の記録は過去10年間で最も悪かった。 肥満の割合は小5男子が19.6%(前年度比0.7ポイント減)、小5女子13.5%(同0.5ポイント増)、中2男子16.0%(同1.3ポイント増)、中2女子10.8%(同0.3ポイント増)。スマートフォンなどの利用時間の増加が続く一方、体育以外の運動時間はおおむね減少傾向にある。 県教委スポーツ健康課の担当者は「全体として全国平均を上回ってはいるが、結果を基に弱い部分が改善されるよう体力を付ける時間を増やすなど対応していかなければ」と話している。生活習慣病予防に向けた指導の充実も図るという。