「すごい話だった…みんな読んで…」異色のWebマンガに反響続出。「余命10万年」と宣告された少女を待つ数奇な運命とは?
発想のきっかけは『ドラゴンボール』と終末時計。作者の「こうが」さんへのインタビュー
非日常的な設定をうまくまとめた今回の作品。どのようなところから着想を得たのでしょうか。BuzzFeed編集部は、作者の「こうが」さんに取材しました。 ――余命宣告を受けて「どう行動する?」というパターンの創作作品は珍しくないですが「余命が異常に長い」というパターンはあまり見た記憶がありません。今回のプロットを発案した経緯を教えていただければ。 「きっかけは『ドラゴンボール』に出てくる『精神と時の部屋』です。外部と365倍の時間差のあるあの部屋に窓があったら…という空想に、余命わずかの主人公を扱う作品群の逆パターンがあったら、登場人物はどんな行動をするのだろうかという妄想が合わさって今回のお話が生まれました」 ――関連して「振り子病」という架空の病気は、何がきっかけで思いついたのでしょう? 「物語の都合上、余命が正確に分かる病気?を作る必要がありました、その中でまず思い浮かべたのがアメリカの科学誌が毎年発表している『終末時計』でした」 「次に時計つながりなんですが、親戚の家に大きい振り子時計がありましてそれが夜中のある時間に出す鈍い音が凄く怖かったんです。そんな当時の記憶からで終末を告げる病「振り子病」は生まれました」 ――主人公とロボットの精神的な絆がストーリーの軸になっていますが、人間とロボットのこうした関係を描こうと思った理由は? 「特に人とロボットを意識してはいませんでした、当初はもっと長寿の動植物にする案もあったので。今回の取材で、言われてみればなぜロボットそれも猫でもなく犬にしたのか考えてみました」 「昔、サポートの終了したペットロボの寿命をテーマにした夕方のニュースを見て、ああロボにも寿命があるんだなぁと驚いた思い出がありました。当時実家では黒い大型犬を飼っていましが、家族で一番先に旅立ってしまいましたので、もしかしたらもっと一緒にいたかったという思いがあったのかもしれません」 ――これまでに発表された作品は『死亡取消調停』や『塩気のない終末』など非日常的な世界を描く物が多いように感じました。漫画を描く際には設定からプロットを考えていくのでしょうか? 「どのお話もきっかけはコメディから始まります。最初にギャグマンガの1シーンのような展開を思いついたときにメモを取り、そこから話を膨らませていきます。なので最終的にはどのお話も思いついた当初とは全くの別物に仕上ります」 ――こうがさんの簡単なプロフィールを教えてください 「動植物が好きな漫画家志望です、学生時代は生物系の大学にいました」
BuzzFeed Japan