満塁斬り!!巨人・ベテラン左腕が立ち返った原点 食事で聞いた後輩リリーバーの言葉に「心がハマった」
◆JERA セ・リーグ ヤクルト1―3巨人(9日・鹿児島) 腹をくくった。高梨は1点リードの6回2死満塁で山崎伊からバトンを受けた。「ここで応えなかったら今年は終わり」。2球目に選んだ外角低めのスライダーで西川を二ゴロに打ち取り、雄たけびを上げた。 【動画】高梨雄平が喜多隆介を相手に投球練習 巨人加入5年目で初の開幕2軍スタート。ファームは6登板で防御率1・50と結果を残し昇格した。今季初登板は四球も許されない、しびれる場面。「『今年はこういう場面で行くんだよ』というメッセージを感じました」。経験豊富な左腕に火消し役を託した阿部監督は「ああいう厳しい場面でね。呼んで良かったと思いました」と拍手を送った。 原点に立ち返った。前夜は泉と食事へ。2軍で6登板無失点で昇格した後輩リリーバーに好調の理由を尋ねると「リリーフは全部、三振取りにいった方がいいですよね」と返ってきた。 昨季は55登板で防御率4・19と本調子ではなく、オフから投球フォームを試行錯誤してきた。「もともとはそうやって投げてたなって、すごくしっくりきた。そういう話は楽天の時も松井(裕樹)とかとよくしてたので。技術を積み上げてきて、最後に心がハマった感じがありました」。頼れる左腕が帰ってきた。(内田 拓希)
報知新聞社