阪神・村上 耐えた5回2失点 7勝目も78球での降板に「申し訳ない」 三回まで完全、四回千金適時打
「中日3-8阪神」(18日、バンテリンドーム) チームの勢いを止めるわけにはいかなかった。懸命に耐え、1点のリードを守った阪神・村上。7勝目を手にしても、ふがいない投球に心から喜べなかった。5回4安打2失点、78球での降板。し烈な首位争いが続くからこそ、もっと投げたかった。 【写真】けん制死の森下に鬼の形相 岡田監督が怖すぎる 「粘りきれなかったので5回までしか投げられなかったですし。(四回に点を)取ったあと、すぐに点を取り返されたので。あそこでゼロでいってれば、もう少しイニングも投げられて、リリーフの方々も休めたので、申し訳ない」 三回まで1人の走者も許さない完全投球。反省するのは、3点リードの四回だ。先頭の岡林に四球を与えると、続く福永には甘く入った直球を左中間へはじき返される適時三塁打とされた。無死三塁からはカリステの一ゴロの間に三走・福永が生還して2点目。一気に1点差に詰め寄られたが、後続を抑えて追加点を許さなかった。 首位・巨人に食らいつくためにも、負けられない大事な一戦。試合前の練習中には岡田監督から「絶好調か」と声をかけられ、「頑張ります」と力強い言葉で返し、マウンドに立った。 好投手・高橋宏との投げ合い。打席でも必死だった。2点リードの四回2死二塁では右前適時打を放ち、貴重な追加点を奪った。「今年で言ったら(高橋宏より)自分の方が勝てないと思われたと思うんですけど、勝ち切れてよかった」。次こそ、圧巻の快投で再び勝利を呼び込む。