【独自】巨額横領事件、ヤマウラ子会社の不正支出 業務上横領疑いで元社員ら2人を逮捕 長野県警
総合建設業のヤマウラ(駒ケ根市)の子会社ヤマウラ企画開発(東京)の経理担当だった元社員が2013年から約10年間にわたって計約26億4千万円を不正に引き出していた巨額横領容疑事件で、県警は14日、業務上横領の疑いでこの元社員と元社員が送金していた会社を経営する長男を逮捕した。 【写真】業務上横領の容疑で逮捕された元社員の長男
不正支出は昨年5月、ヤマウラの監査人が子会社の帳簿と銀行の預金残高に10億円の差額があると指摘して発覚。元社員に確認したところ「未収入金があった」と説明した。後日、未収入金の相手とされる企業に確認したところ、説明が虚偽であることが判明した。
ヤマウラの第三者委員会の調査によると、不正に引き出された金の大半は元社員の長男の個人口座や長男が代表を務める会社の他、子会社と取引関係のない2社へ振り込まれていた。
元社員は30年余りヤマウラの経理責任者を務め、ヤマウラ企画開発の経理業務も1人で担当していた。同社は昨年6月、駒ケ根署へ被害届を出し、同署が業務上横領の疑いで調べていた。