遺影用に撮った写真を雅彦に見せる瞳

奈緒と木梨憲武がW主演を務めるドラマ「春になったら」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)第9話「タイムカプセル発掘大作戦！娘が大奮闘」が3月11日に放送された。同作は、“3カ月後に結婚する娘”・瞳(奈緒)と、“3カ月後にこの世を去る父”・雅彦(木梨)が、「結婚までにやりたいことリスト」と「死ぬまでにやりたいことリスト」を実現していく3カ月間を描いた、笑って泣けるハートフル・ホームドラマ。第9話では、雅彦(木梨)のリストの一つ、タイムカプセル発掘が実行された。（以下、ネタバレがあります） 【写真】雅彦(木梨憲武)は自分が亡くなった後の瞳のことを姉・まき(筒井真理子)に頼んだ ■福田靖氏によるオリジナル作品 脚本は「HERO」シリーズやNHK大河ドラマ「龍馬伝」(2010年)、連続テレビ小説「まんぷく」(2018～2019年、NHK総合)などを手掛けた福田靖氏によるオリジナル作品で、演出はドラマ「パンとスープとネコ日和」(2013年、WOWOW)、ドラマ「きのう何食べた？ season2」(2023年、テレ東系)などの松本佳奈氏と、映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」(2023年)などの穐山茉由氏が手掛ける。 主題歌は、福山雅治が書き下ろし。深澤辰哉(Snow Man)、見上愛、影山優佳、西垣匠、橋本マナミ、矢柴俊博、筒井真理子、光石研、小林聡美、濱田岳らが出演する。 ■瞳が雅彦の“遺影”を撮影 瞳は結婚式に向けて準備を進め、雅彦は自身の葬儀の準備を進めていく。湿っぽい葬式にしたくない雅彦は、みんなが笑えるような“遺影”にしたいと考えていた。 「じゃあ、私が撮る」と瞳が雅彦に提案し、美奈子(見上愛)と岸(深澤辰哉)にも手伝ってもらって撮影を行った。 いろんなことが進行していく中で、雅彦の「死ぬまでにやりたいことリスト」で実現できてないものがいくつかあった。その一つが「タイムカプセルを開ける！」。 ■雅彦が通っていた小学校は廃校になっていた タイムカプセルが埋められたのは50年前。小学校の校庭に大きな木があって、その近くに埋めたという。「全然覚えてないんだけど、ビックリするようなものが入ってるんじゃないかな」と期待をふくらませる雅彦。 体力のない雅彦に気を遣って、瞳は一馬(濱田岳)と一緒に雅彦が通っていた小学校がどうなっているのか、タイムカプセルを埋めた場所の目印の木があるのかを見にいくことにした。 雅彦は家で留守番しながら、スマホで瞳たちと会話しながら道案内を。 小学校に到着してみると、すでに廃校になっていて敷地内は立ち入り禁止になっていた。目印の木は今も存在していることをなんとか確認出来たが、中に入れないので掘り出すことは難しそう。 ■タイムカプセルの中身に“未来のぼくへ”というメッセージが 癌が肺に転移し、雅彦は入院することとなった。「ここで死にたくないよ。死ぬまでにやりたいことリストも無理か」という言葉に、瞳はタイムカプセルを発掘することを決めた。 夜、一馬と一緒に小学校に忍び込み、校庭の木のまわりをシャベルで掘り始めた。何カ所も掘っていって、ついにタイムカプセルと思われる缶を発見。 と同時に、警察官に見つかってしまい、一馬がおとりとなって瞳は缶を持って逃走した。 入院している雅彦に見せると「これだ。これだよ、タイムカプセル」と、目当てのものがこれだということを確認し、ふたを開けた。 中に入っていたのは、当時集めていたブリキのミニカーがひとつ、意味不明な石が2つ、姉・まき(筒井真理子)との写真2枚、「未来のぼくへ」というメッセージ。 そこには「スターになってますか？」「空飛ぶ車に乗ってますか？」「ノストラダムスの大予言は当たりましたか？」「宇宙旅行には行きましたか？」といったことが書かれていた。 「世界一可愛い人と結婚して、子どもは10人家族、仲良く暮らしてますか？」には「世界一可愛い佳乃と、世界一の瞳と、いるから」と雅彦は答え、「100歳まで生きてますか？」という質問に思わず雅彦も瞳も泣きそうになってしまう。 ■ 春になったら、私の結婚式に出席してね。春になったら、一緒に桜見よう 「最高に楽しい今になってますよ。子どもの頃に考えていたよりも楽しかった」としみじみ語る雅彦。瞳に「生まれ変わってもまた同じ人生がいいですか？」と聞かれ、「そこに佳乃と瞳がそばにいてくれたら」と返した。 瞳は「春になったら、私の結婚式に出席してね。春になったら、一緒に桜見よう」と約束。視聴者も新たな約束を果たしてほしいと願いながら、その場面を見ていたはずだ。 ◆文＝ザテレビジョンドラマ部