遺徳しのび、昔ながらの製法再現 上山で「沢庵禅師」供養祭・漬け込み式
江戸時代に現在の上山市松山地区に滞在し、たくあん漬けを考案したとされる高僧・沢庵(たくあん)の遺徳をしのぶ「香の物祭『沢庵禅師』供養祭・漬け込み式」が24日、同市の春雨庵で行われ、参加者が伝承に基づく手法で大根を漬け込んだ。 1629(寛永6)年に流刑になった沢庵は約3年間、同地区で暮らし、もらった大根を干して漬けたことが始まりという。供養祭・漬け込み式は県漬物協同組合(鈴木尚彦理事長)が主催し、43回目。干し大根100本、ぬか9升、塩3升の昔ながらの製法を再現した。 参加した地元の子どもたちは、塩分控えめの別のたるに漬け込んだ。上山南小2年鈴木紳太郎さん(8)は「おいしくなってほしいと思いながら作った」と話した。