逸品160点、12館が出展 三重・松阪まちかど博物館展
歴史民俗資料館で来月16日まで
三重県松阪市殿町の市立歴史民俗資料館(米倉茂館長)は現在、同館で企画展「第10回松阪まちかど博物館展~館の想(おもひ)~」を開いている。6月16日まで。 まちかど博物館は2003(平成15)年4月に県の働き掛けで、地域の文化や伝統を継承しつつ、人と人、地域の触れ合いを通した文化の発信基地として各所でオープン。今までの博物館のイメージにとらわれることなく、コレクション品や伝統技術、手仕事で作った品などを仕事場や個人宅で公開している。 今回は、市内の12館がそれぞれ所蔵する逸品約160点を展示している。 射和町の「射和まちなか博物館」は、今回10周年にちなみ、日本と欧州各国との国交や外交などの交流記念切手15点などを紹介。萬古(ばんこ)焼とその影響を受けた焼き物を多数紹介する櫛田町の「萬古不易館」は香炉などを出展している。 また細い紙を丸めて作るパーツを使いドールハウスやお菓子などのペーパークイリング作品を紹介する鎌田町の「ヒュン」は、同展のテーマ「館の想い」にちなみ、えとやくし、髪飾りなど日本伝統への思いを表現した作品を紹介している。 会期中の6月1日午後2時からは、萬古不易館の松井館長(81)による「松阪萬古」をテーマにしたギャラリートークが開かれる。申し込み不要。聴講無料(入館料が必要)。 松阪紀勢界隈(かいわい)まちかど博物館運営協議会会長で、射和まちなか博物館の濵博之館長(83)=射和町=は「10周年ということで各館長さんたちの思い入れのある作品、資料などをご覧いただいて、コレクションへのこだわりや情熱、地域への愛着などを感じていただけたら」と話している。 開館は午前9時から午後4時半まで。月曜休館。入館料は一般150円、6歳以上18歳以下は70円。 他に出展している博物館は次の通り。 ▶時計屋なかの(中町)、柳屋奉善(同)、飯南局舎和み(飯南町横野)、竹輝銅庵(駅部田町)、木のこ工房(中林町)、アトリエ華花(和屋町)、うつくしや東村呉服店(中町)、うらら花(久保町)、たぬみせ納豆工房(大黒田町)※パネルのみ