金村義明氏「敗因は格の違い。楽にさせただけ」 調子の悪かった東を攻略できなかったワケ
◆JERAセ・リーグ 阪神2―5DeNA(22日・甲子園) 阪神には願ってもないチャンスだったはず。相手の東は今季ワーストの出来に見えた。チェンジアップがあれだけ浮いたのは珍しい。だが、のらりくらりと8回まで抑え込まれた敗因は、格の違いだ。 ポイントは4回1死一、三塁だ。豊田は2ストライクと追い込まれてから真ん中付近のスライダーにどん詰まり、二ゴロ併殺打。相手がミスした直後なのに、大山の左前適時打で1点差に迫った流れを断った。右打者が得意な東に対し、5番から渡辺と豊田の並びでは、相手を楽にさせただけだ。 調子は悪くても、やはり森下と佐藤輝は使うべき。たとえ打率は低くても、投手はバットを振られた方が怖い。ビビらせることで失投も生まれるものだ。大山は9回の打席で直球に差し込まれたように完全復調とは言いがたいが、上り調子にはある。今こそ、開幕当初のメンバーで我慢しつつ、態勢を整える時だ。そうでないと、もったいないゲームは続く。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社