ナチス・ドイツの遺物が屋根裏部屋に眠っていた...その価値と物語とは?
フォルダーの価値をプロが鑑定へ
ネット上で論議が続く中、イギリスのホロコースト教育トラスト代表を務めるカレン・ポロックは「我々はこうした物品を記念品にも収集品にも分類せず、人類の歴史の暗黒の章を思い起こさせるものとして扱うだろう」と本誌にコメントした。 「教育者にとっては、ホロコーストとその原因、結果について理解を深める役に立つ。熟慮した見せ方をすれば、未来の世代が私たちの歴史の中の恐ろしい出来事から教訓を学ぶ役に立つ」(ポロック) 第2次世界大戦の西ヨーロッパ解放は、1944年6月のノルマンディー上陸作戦で始まる。アイゼンハワー図書館によると、この日、アメリカやイギリスなどの連合軍兵士約13万3000人が、海軍兵約19万5000人の乗り組む7000席の船と上陸艇で、ノルマンディーに上陸した。 ドイツは1945年5月に降伏した。フォルダーの夕食会が開かれたのはその1カ月後。戦争は日本が降伏した後の1945年9月に終結した。 発見者はRedditに投稿した理由について、「メモ書きに記されていた人々や、フォルダーのもともとの用途、これに関する全般的な歴史」など、裏に記されていなかった情報を期待していたと本誌に打ち明けた。 期待したような情報は集まらなかったが、フォルダーについては数百ドルの価値があるという意見も、何の価値もないという意見もある。 「もし大きなお金になるのなら、もちろん売ることを考える」と発見者は言い、フォルダーの価値をプロに鑑定してもらうつもりだと説明。もしもそれほど価値がないと分かれば、「歴史のクールな一面だと思うから、取っておくかもしれない」と話している。
レイチェル・オコナー