大きな賭け? 異色の経歴でプロ入りしたルーキー(4)阪神を唸らせた159キロ投手
いよいよ球春到来を迎えたプロ野球。2023年ドラフト会議では計122人が指名され、新たにプロでの生活をスタートさせる選手が多く存在する。毎年のように予想外となるサプライズ指名が巻き起こるドラフト会議だが、中でも今季は特殊な経歴を持つルーキーの存在が目立つ。ここでは変わった経歴を持つ2023年の新人選手を紹介したい。
椎葉剛(阪神タイガース)
・投打:右投右打 ・身長/体重:182cm/92kg ・生年月日:2002年3月18日 ・経歴:島原中央高 – ミキハウス – 徳島インディゴソックス ・ドラフト:2023年ドラフト2位 又吉克樹(ソフトバンク)、大谷輝龍(ロッテ)と並び、独立出身選手ではドラフト最高順位でプロ入りした椎葉剛。この1年で急激な成長を遂げ、ドラフト上位に食い込んだ。 島原中央高では、3年春まで捕手としてプレーした椎葉。高校最後の夏はエースを務めたが、長崎県大会1回戦で敗退。その後はミキハウスに進むも、3年間の在籍で公式戦への登板は1試合にとどまった。 高卒4年目を迎えた2023年に、四国アイランドリーグPlus・徳島インディゴソックスへ加入。入団後に本格的なトレーニングに取り組むと、142キロだった直球がわずか1年で最速159キロまで成長した。 同リーグでは22試合(39回)を投げて3勝1セーブ、投球イニングを大きく上回る51奪三振、防御率2.31をマーク。 プロから注目を集める存在となり、同年のドラフト2位で阪神タイガースに入団。春季キャンプから一軍メンバー入りするなど、プロ1年目から即戦力として期待されている。
ベースボールチャンネル編集部