衆議院選挙 道内は立憲が躍進 一夜明け 勝者も敗者も動き出した
HTB北海道ニュース
27日投開票された衆議院議員選挙。 道内では立憲民主党が議席を大きく伸ばしました。与野党で明暗が分かれた戦いを終え、それぞれが動き出しています。 池田真紀さんの事務所「バンザイ!バンザイ!」 和田義明さん「お詫びを申し上げます」 自民党が苦戦、立憲民主党が大躍進した衆議院選挙。 道内12選挙区のトリキリ道内12選挙区のうち立憲は9議席を獲得。前回の選挙から4議席増やす結果となりました。 当選者たちは早くも「先」を見据えていました。 立憲・石川香織さん: 「与野党が同じ勢力でいい議論ができる国会を作り政権交代に向けていよいよ加速していかなければなりません」 立憲・逢坂誠二道連代表: 「来年の参議院選挙、ここの段階までいまの勢いをきちっと維持し、さらに勢いを増すことができれば具体的な政権交代につながっていくと私はみています」 道内の候補者で唯一の「裏金議員」となった自民の和田義明さん。 自民・和田義明さん: 「落選したことはこれはもう全て私の不徳の致すところでございます」 比例重複が認められず「背水の陣」の選挙戦となりましたが、逆境を跳ねのけることはできませんでした。 自民・和田義明さん: 「時間もあるので時間をかけてお礼とお詫びの行脚をしたいと思っています」 4度目の対決で初めて和田さんを下した立憲の池田真紀さん。3年ぶりの国政へー。足元の課題は山積みです。 立憲・池田真紀さん: 「古い政治からの脱却のスタートラインに立てたと思っている。喫緊の課題は物価高でどこよりも早く灯油とか暖をとる策については手立てをしていく要請をしたい」 道4区で当選を果たした立憲の大築紅葉さん。前回は比例復活でしたが、今回は小選挙区を制しました。 フジテレビで政治部の記者だった大築さん。真価が問われる2期目となります。 立憲・大築紅葉さん: 「地域の皆さんに育てていただいたと私は思っているんです。まさにここからがスタートです。だから気を引き締めていかなければいけないなと思っています」 自民・中村裕之道連会長: 「寒くなってきたね…」 大築さんに敗れた自民の中村裕之さん。意地の比例復活を果たしましたが、道連会長を務める立場として大きな逆風を感じたといいます。 自民・中村裕之さん: 「やはり、選挙というのは厳しいなと思いましたね。自民党に対する不信というのは、各候補に向けられた面があると思う」 “立憲大躍進”という結果を専門家はこのように分析します。 北海道大学佐々田博教教授: 「立憲が自民を離れた無党派層の票の受け皿になったといえる。政治資金問題が中心となってしまって、そのほかの政策の論争が深まらなかった」 道内で初当選を果たしたのは5人。いずれも比例での当選となりました。 立憲の西川将人さん。元旭川市長で、7回目の国政挑戦で悲願を達成しました。 立憲・西川将人さん: 「選挙区で当選できなかったことはすごく悔しいですけれども、それでも衆議院としての議席をいただけたので、皆さんのご期待に何としてでも応えていくために私もすごく責任を感じています」 立憲の篠田奈保子さん。釧路で活動する弁護士で、第一次産業の支援に力を入れたいと訴えます。 立憲・篠田奈保子さん: 「オホーツク釧根で立憲民主党の議席を獲得できたことは、これからの第一次産業でオール北海道で戦っていく体制が整ったと思います」 自民の向山淳さん。一児の母で、大手商社を辞めて政治の世界に飛び込みました。 自民・向山淳さん: 「真摯にこの地域を変えていきたいんだ、働いていきたいんだという思いを伝えて参りましたのでそれを実現していくことが、託していただいた方に応えることだと思う」 川原田立憲の川原田英世さん。元網走市議で、当選が決まるまで食事が喉を通らず、けさ15時間ぶりに食事をとったといいます。 立憲・川原田英世さん: 「非常に重たい一議席をいただいたと思っております。地域の課題は山積していますので、これに対して全力で向かっていかなければならないと身の締まる思いです」 国民民主党の臼木秀剛さん。党職員でしたが、候補予定者の不祥事を受け公示6日前に出馬が決まり、比例北海道ブロック最後の議席を得ました。 国民・臼木秀剛さん: 「まだまだ北海道のみなさまの声を十分に聴けておりませんので、これからみなさまの声をしっかり伺い、北海道のための政策、そして日本のための政策実現に向けて全力で頑張ってまいります」
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