中国の「一帯一路」拡大を、パキスタン首相訴え SCO首相会議
[イスラマバード 16日 ロイター] - パキスタンのシャリフ首相は16日、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」について、地域協力を強化するために拡大するよう呼びかけた。 イスラマバードで開催された上海協力機構(SCO)の首相会議で議長として演説した。会議には開催国のパキスタンのほか、中国、ロシア、インドを含む11カ国が出席した。 シャリフ氏は「習近平国家主席の『一帯一路』のような旗艦プロジェクトは、地域全体の統合と協力の強化につながる、道路・鉄道・デジタルインフラの開発に焦点を当てて拡大されるべきだ」と述べた。 一帯一路は中国が10年前に打ち出した、アジアとアフリカ、欧州を陸路と海路で結ぶ1兆ドル規模の世界インフラ・エネルギーネットワーク計画。中国が地政学的・経済的影響力を拡大するための道具との見方や、途上国の債務を膨張させているとの批判もある。 中国・パキスタン経済回廊(CPEC)は一帯一路の一部で、中国は道路や港湾、空港整備のためパキスタンに数十億ドルを投じている。