キヤノンからVRビデオ・空間ビデオが撮れるAPS-C用レンズ発売
機動力と画質のバランスがとれた3D撮影システムになりそう。 キヤノンが推進しているEOS VR SYSTEMに、新しいレンズが2本も一気に仲間入り。1本めは広い画角の3D VR映像が撮れる「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」。もう1本はApple(アップル)のお墨付きでもある空間ビデオが撮影できる「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」です。それぞれのレンズの特徴を見ていきましょうか。 【全画像をみる】キヤノンからVRビデオ・空間ビデオが撮れるAPS-C用レンズ発売
コンパクトになったVR撮影システム用レンズ「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」
キヤノンは EOS R5やEOS R6 Mark IIと合わせてVR180の立体映像が撮影できるVRレンズを販売していますが、「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」はその小型システム版となるもの。 (現時点では)APS-CのEOS R7専用となりますが、2眼の魚眼レンズを1本にまとめたデザインでなかなかに異色。この構造だから人間の眼で見て立体を感じられる映像が撮れるんですよ。 鏡胴内部はこのとおり。2つのレンズから入った光はプリズムを通してRFマウントのセンサーに届けられます。2つの光=像をあわせず別の映像として記録するのがポイントですよ。 こちらがサンプル映像です。スマホやPCで再生すると普通の平面映像ですが、XRヘッドセットのMeta Quest 3で見ると手前だけではなく奥のほうまでしっかりと立体空間を感じ取れる動画になっていますね。 EOS R7+RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYEの画角は水平144度。EOS R5+RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYEで撮る水平180度の映像より画角が狭いけど、肝心の画質は(YouTubeにアップロードした時点で圧縮されるとはいえ)あまり差を感じません。4K APS-Cのボディでもクリアな解像感を持つ立体動画が撮れるんだ!という驚きがありますマジで。 価格は19万2,500円で、6月28日より発売開始です。