消波ブロックの製作現場を見学 工大一高生、港湾土木の役割学ぶ
八戸市の北日本海事興業(椚原大輔代表)は11日、消波ブロック製作現場などの見学会を実施し、八戸工大一高工業科建設コースの2年生36人が漁港整備の役割や重要性を学ぶとともに、港湾土木の魅力を体感した。 見学会は高齢化や将来の担い手確保が課題となる建設業界で、技能の継承や仕事のやりがいなどを伝えようと同社が毎年実施。この日は、国土交通省東北地方整備局が発注する工事の現場を見学した。 生徒は同市豊洲の消波ブロック製作現場で、コンクリートの軟らかさを表すスランプ値を測定。重さ20トン、高さ約3・4メートルの消波ブロックの表面でシュミットハンマーを使って、コンクリートの強度を推定する方法も体験した。 その後、同市市川地区で浚渫(しゅんせつ)した海底からの土砂を処分する土砂処分場を見学。土砂流出を防ぐ防砂シートの敷設作業や、品質や生産性向上に向けた取り組みなどの説明を受けた。 建築士を目指しているという庭秀佳さん(17)は「ブロックは大きく、埋め立てに向けた工事も初めて見たが迫力があった。将来につながる仕事を見られて良かった」と話した。