那須川天心（右）と増田陸（帝拳ジム提供）

日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）は２３日、最新の日本ランキングを発表。キックボクシング４２戦全勝で、１月２３日のボクシング転向後３戦目（エディオンアリーナ大阪）で初のＫＯ勝利を飾った那須川天心（２５）＝帝拳＝がスーパーバンタム級４位から３位に浮上した。 【写真】「えっ、マジで？」唐突な幕切れに驚きつつ、勝利を告げられ破顔一笑の表情を見せる那須川天心 那須川は昨年４月８日にボクシングデビュー戦で日本バンタム級２位だった与那覇勇気（真正）に判定勝ちし、日本スーパーバンタム級７位にランクインした。しかし、日本王者が指名試合を行う「２０２４年チャンピオンカーニバル」の最強挑戦者決定戦にエントリーしなかったため、７月度ランキングで１３位に後退。８月度ランキングで１４位となった。９月の２戦目でメキシコ・バンタム級王者のルイス・グスマン（メキシコ）に８回判定勝ちし、７位に復帰。今年１月の３戦目でＷＢＡ、ＷＢＯ世界バンタム級１４位だったルイス・ロブレス（メキシコ）に３回終了ＴＫＯ勝ちし、５位に浮上。２月度ランキングで４位となっていた。 ３月度ランキングで１位だったデカナルド闘凜生（２８）＝六島＝が、４月１３日に王者の下町俊貴（２７）＝グリーンツダ＝に挑戦し、５回ＴＫＯ負けしたため、最新の４月度ランキングでは５位に後退。那須川の順位が１つ上がった。今後はバンタム級で世界王座を狙う意向で、まずは今年中に日本バンタム級王座などの地域タイトルを狙い、足場を固めてから世界に打って出る。 そのバンタム級では４月２日の王座決定戦で、１位だった富施郁哉（２５）＝ワタナベ＝が、２位だった杉本太一（２５）＝勝輝＝に５回ＴＫＯ勝ち。新王者となった。最新ランキングでは１位に増田陸（２６）＝帝拳＝が浮上し、指名挑戦者となった。次戦で富施に挑戦する予定だ。 プロ戦績はＷＢＡ世界バンタム級７位、ＷＢＯ世界同級１０位、ＷＢＣ世界同級１１位、東洋太平洋同級４位、ＷＢＯアジア・パシフィック・スーパーバンタム級５位の那須川が３戦３勝（１ＫＯ）、下町が２２戦１８勝（１２ＫＯ）１敗３分け、富施が１７戦１４勝（３ＫＯ）３敗、増田が５戦４勝（４ＫＯ）１敗。