「自称・運転ウマい人」が実はヤバい!“6つの危険運転”を弁護士が解説。GWこそ要注意!
待望の大型連休、家族を連れて車で遠出する予定の人も多いだろう。ただし、車を運転する以上、危険運転や事故のリスクがゼロとは言い切れない。行き帰りの長距離運転はもちろん、旅先で慣れない道を走る場合なら尚更だ。 ▶︎すべての写真を見る そこで、交通事故弁護のプロフェッショナルである弁護士の松井浩一郎さんに、大型連休中にありがちな事故や危険運転について話を聞いてみた。
浮かれ気分に水を差すようで申し訳ないのだが、ここで運転に対する意識を今一度、引き締めておこう。
6つの危険運転。大型連休中に多いのは……?
まず、危険運転には大きく分けて、6種類ある。 1つめは「酩酊危険運転」 酒や薬物など摂取したことで、正常な判断能力が著しく欠如したまま運転しまうことを指す。 2つめは「高速度危険運転」 いわゆるスピード違反のことで、進行を制御するのが難しい高速度で走行する行為。ちなみに、一般道路なら30km/h以上、高速道路なら40km/h以上の速度超過で免許停止となることも覚えておこう。 3つめは「技能欠如危険運転」 運転者に技能がない、あるいは安全に運転できる状態ではないにも関わらず、運転し続けてしまうこと。 程度によるが、認知症の人などが運転することがこれに該当する。また、近年事故が増えている“高齢者の運転”についても技能欠如危険運転に当たるか、ということで議論がなされているそうだ。 4つめは「信号無視危険運転」 言うまでもなく、赤信号を無視する行為は危険以外の何ものでもない。 5つめは「通行禁止道路危険運転」 立ち入り禁止区域、車両通行止め道路、歩道や自転車道、一方通行の道路に進入して運転することなどがこれに当たる。逆走も然りだ。 6つめは「通行妨害目的危険運転」 いわゆる“あおり運転”のことで、近年はマスコミなどでも大きく取り上げられ、社会問題化していることはご存知の通り。この“あおり運転”の中でも、いくつか種類があるようなので後ほど詳しく解説してもらおう。 これら6つの内、大型連休中に件数が増える傾向にあるのが「酩酊危険運転」だという。 「大型連休って、やっぱりテンションが上がりますよね。そうなると、気分が解放されてお酒を飲む人が自然と増えるのでしょう。意外に思うかもしれませんが、飲酒運転が厳罰化された今でも、『微量だったらいいだろう』と軽い気持ちで運転してしまう人って、けっこう多いんです」(松井浩一郎さん、以下同)。