お金に困らない大人になる「お小遣いのあげ方」子どもが貯金をできるようになる方法
お金の教育 ~お金の「4つの行き先」とは?~
我が家では、「週払いの完全報酬制お小遣い制度」をベースにお金の教育をしています。 (「週払いの完全報酬制お小遣い制度」だと長いので、ここでは「お仕事制度」と呼ぶことにします。) お金に困らない大人になる「お小遣いのあげ方」を漫画で見る! 前回(関連記事:親が本当にやってよかったと思う「お小遣いのあげ方」大人になった時に役立つお金の教育)、小学校入学直前の長女みいちゃんに、お仕事制度についての説明を行いました。 ポイントは、 ・お仕事は「人の役に立つこと」(自分のことはお仕事にならない) ・お仕事をしたら、ホワイトボードに記録する ・お給料は、お仕事の内容によって1回20円または50円 ・一週間ごとにお給料を支払う です。 そして、自分が担当するお仕事を5つ決めたみいちゃんは、親が想像していた以上に、やる気に満ち溢れていたのです。
自分のお仕事を決めた長女みいちゃん。 どの仕事も期待越えのクオリティでした。
しっかりお仕事を頑張ったみいちゃんにお金を支払うため、いくつか準備をしました。 準備1 財布と貯金箱を購入 「みいちゃん、これから一緒に財布と貯金箱を買いに行こうか」
準備2 お小遣い帳を準備 一般的なフォーマットではない、ちょっと特殊なお小遣い帳を使用します。
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準備ができたらいよいよ支払いです。
「よし、じゃあ今言ったお金を全部足してみよう!」
計算したお金を行き先ごとに分けます。お金の行き先は財布、貯金箱、銀行、寄付の4つ。
「えー、銀行はいやだ。銀行ってお金盗られちゃうんでしょ?」
「いや、銀行はお金を預かってくれるところだよ。大きくなって、やりたいことができたときに、お金が必要になるかもしれないからずっと貯めておこうね。」
「寄付っていうのは、困っている人にお金を分けて助けてあげる、とっても良いことなんだよ。」
「お小遣い帳の「お金のながれ」ページにも、書いておくよ」
この、お金を受け取った時点で行き先を4つに振り分けるというのが、超・重要ポイントです! 大人になっても貯金できない人は、「手元にあるお金」を全部「自由に使ってもいいお金」と認識しがち。 「残ったお金で貯金しよう」と思っていると、なかなか貯まらない、というのはよくある話ではないでしょうか。 しかしお金が手元に来た時点で、お金の行き先を振り分けておくことで、「中長期的な視点で、必要なお金を先取り貯蓄する」習慣をつけることができます。 この習慣を子どもの頃からつけているかどうかで、大人になってからのお金の扱い方に大きな影響が出ると思います。 ちなみに、銀行の口座開設については、「銀行の封筒」に3,000円程度貯まったタイミングで、みいちゃんと一緒に銀行に行って、口座開設の手続きをしました。 今どき、インターネットですぐに口座開設できるのですが、みいちゃんに「銀行にお金を預ける」ことをリアルに体験してほしかったので、あえて窓口での口座開設にこだわりました。 自分がお仕事をして一生懸命貯めたお金を預け、金額を記載した通帳を受け取ったみいちゃんは、とても誇らしげでした。 また寄付については、日本ではあまりその文化が根付いていないため、少しハードル高く感じられる方もいるかもしれません。 しかし、やってみるとこれが意外と(?)良いのです! 自分のお金で他人を幸せにする経験が、子どもの心をより豊かにしているなと思います。 人の役に立つ仕事をして、お金を得る ↓ 手にしたお金を、行き先ごとに分けて管理する この習慣を子どもの頃からつけることで、大人になっても困らない、お金との付き合い方の基礎が築かれると思います。
【プロフィール】えみ
長女・みいちゃん、長男・とうくん、次女・あーちゃんの3人を育てる母。 インスタグラムで、その子育て法を漫画で紹介したところ、「ためになる!」「我が家でも取り入れたい!」と話題に。 コーヒーと甘いものが大好きです。