姿勢が悪いと出世から遠のく!? 姿勢の悪さが引き起こす4つの問題
姿勢が悪いと首が凝ったり、肩が痛くなったりするのは周知の事実。そして最近の研究により、前かがみになっていると不平不満が増えることも分かってきた。だから、いますぐ顔を上げて! 姿勢の悪さが引き起こす意外な問題をご紹介します。 【写真】なりたい自分に近づける!活力が上がる「朝の習慣4」
気分が落ち込む
米サンフランシスコ州立大学の研究チームが学生たちに廊下を猫背で歩くかスキップで進むように指示したところ、猫背で歩いた学生にはスキップをした学生よりも著しい気分の落ち込みと活力の低下が見られた。 でも、姿勢の専門家で著書に『Healing Yoga for Neck and Shoulder Pain』を持つヨガインストラクターのキャロル・クルコフ氏にとってはまったく驚くことじゃない。「姿勢と感情のつながりは私たちの言語にも表れていて、英語圏では意気地のない人をスパインレス(背骨がない状態)、意志の強い人をバックボーン(背骨そのもの)と言ったりします」
キャリアアップが遠のく
前かがみの姿勢は、あなたの物の見方ばかりか、あなたという人物の印象にも悪影響を与えてしまう。「前かがみになり腰が曲がった状態で人のオフィスに入るのは避けたほうがいいですね。生き生きした印象を与えることができませんから」と話すのは、著書に『Posture, Get it Straight』を持つジャニス・ノヴァック氏。「姿勢を改善するためには、背中の真ん中の筋肉を鍛えなければなりません」
お通じが悪くなる
「縮こまった姿勢でいると、腸も折り畳まれてしまいます」と説明するのは、カイロプラクティック、エクササイズ、マッサージなどの両方を組み合わせて姿勢を矯正するプログラムBodyZoneの考案者で、著書に『Stand Taller, Live Longer』を持つスティーブン・ウェイニガー氏。「そうすると、お通じが全体的に悪くなります」
ストレスが溜まる
米ハーバード大学の研究では、参加者が胸を開いて背筋を伸ばすようにしたところ、テストステロン値が20%上昇し、コルチゾール値が25%低下した。逆に猫背でいた人はテストステロン値が10%低下し、コルチゾール値が15%上昇した。これは自信の低下とストレスの増加につながる。 クルコフ氏によると、前かがみで座るのはさらに悪い。「胸で浅い呼吸をしていると、肺は体に十分な酸素を供給するため、いつも以上に速く動かなければならなくなります。また、その酸素を運ぶために必要な血液を供給する心臓もスピードアップを強いられます。ストレスで呼吸が浅くなり、それがストレスを増幅させるという悪循環です」