「ワイルド・スピード」×「ディズニー」=【マクラーレン!?】 MTC20周年で20の秘密をご紹介
マクラーレン・テクノロジー・センター「20の秘密」1~10
マクラーレンのテクノロジーセンター(MTC)は2024年5月12日、エリザベス2世による正式オープンから20周年を迎えると発表した。イギリス人建築家、ノーマン・フォスターが設計したMTCは、マクラーレン・オートモーティブとマクラーレン・レーシングの本拠地であり、2011年には、マクラーレン・プロダクション・センター(MPC)が新設されている。 【写真】マクラーレン・テクノロジー・センターと最新マクラーレンをみる (99枚) そんなMTCの20周年を記念し、MTCの20の秘密をご紹介する。 1.湖を湛える3000万リットル以上もの水は、熱交換器に送られ、建物の冷却と風洞から発生する放熱に使用されている。 2.建物の寸法に合わせてタイルをカットする必要がないよう、事前に建物の寸法は正確に計測され、完璧にフィットするように設計されてる。 3.建物のファサードを支えるブレードデザインは、F1マシンのサスペンション・ウィッシュボーンからヒントを得ている。 4.料理の匂いを抑えるために、施設内のレストランの気圧は、やや低めに設定されている。 5.50ヘクタールの敷地には10万本以上の樹木や低木、そして5つある駐車場には それぞれ1万4000本以上の植物が植えられている。 6.キャンパスが建設された土地には、もともとダチョウ牧場と鉄道模型があった。 7.MTCを建設する際、30万立方メートル以上の土が取り除かれ、その土はすべて敷地内に再分配され、再利用されている。 8.俯瞰でみると、MTCと湖は一つのきれいな円を描いている。 9.近未来的な外観を呈するMTCは、映画「ワイルド・スピード」シリーズ ホブス&ショーをはじめ、数々の賞を受賞した映画やTV番組のセットとして使用されている。 10.約4万3000平方メートルのガラスが使用されている。
マクラーレン・テクノロジー・センター「20の秘密」11~20
11.MTCの建設には200万時間もの時間が費やされた。 12.川と湖には、11種のトンボが生息している。 13.建物のメインフレームは、ボーイング747型機が9機入るほどの大きさだ。 14.建物は、厚さ1メートル、深さ27メートルのスラリー壁で囲まれており、これを掘削するには、世界に3台しかない特殊なバックホー掘削機をアメリカから輸送した。 15.夏の晴れた日には、約350匹の蝶を、またマクラーレン・パークでは、毎年25種類以上の様々な生物を確認することが可能。 16. コンセプトは、90%がNASA、10%がディズニー。 17. MTCキャンパスの植物は、毎年100トンの炭素を吸収・回収している。 18. 湖には、当初飼われていた鯉よりもさらに大きな「マクラーレン・ブレッド」という鯉が生息している。 19. ビルのファサード(正面)にあるガラス製のエレベーターは、ピストンからのインスピレーション。 20. 世界的建築家ノーマン・フォスター(フォスター・アンド・パートナーズ)が設計を担当。彼は、ロンドンのウェンブリー・スタジアム、ガーキン(サーティ・セント・メリー・アクス)、香港空港、そして東京のセンチュリー・タワーも手掛けた。
AUTOCAR JAPAN(執筆)