理科の実験で児童に塩酸かかる 唐津市の小学校 一時赤みも大事なく
7日午前11時40分ごろ、唐津市内の小学校で理科の授業中に塩酸がこぼれ、6年生の児童2人の足首と教師の顔、手の甲にかかった。うち児童1人は直径5センチほどの範囲が一時赤くなったが、他の児童と教師に腫れや痛みはないという。 市教育委員会によると、塩酸のにおいを調べる実験が理科室で行われ、教師が各グループの机に濃度35%の塩酸の瓶を持って回った。教師が教卓に戻る際、足が延長コードに引っかかり転倒。弾みで塩酸約30ミリリットルが外に飛び出した。 児童2人に靴下の上から塩酸がかかったため、靴下を脱がせて薬品を洗い流して応急処置を行い、病院を受診。足首が一部赤くなった児童は塗り薬と飲み薬の処方を受けた。 実験では希釈した塩酸を使う予定だったが、においがあまりしなかったため希釈前の塩酸を使った。 市教育委員会は全ての市立小中学校に注意喚起の通知を出した。(松岡蒼大)
松岡蒼大