新進気鋭の横浜DF角田涼太朗が英2部カーディフへ完全移籍!期限付きでベルギーでプレー「考えて、考えて、考えて、強い覚悟を持ち決断に至りました」
昨年3月に日本代表に初招集
横浜F・マリノスが1月23日、角田涼太朗のイングランド2部カーディフへの完全移籍と、ベルギー1部コルトレイクへの期限付き移籍を発表した。 【PHOTO】2024年冬に海外で新天地を求めたサムライたち 埼玉県出身で24歳のレフティは、筑波大在学中の2021年7月に予定より半年前倒しで横浜に加入。プロ2年目から出場機会を増やし、185センチの長身CBとしてトリコロールの守備を支えてきた。 昨年3月には活躍が認められ、日本代表に初招集。森保一監督が「左利きでCBも左SBもできる。攻撃力もあって後方からのビルドアップ、数的優位を作り出せる選手」と期待を寄せれば、本人も「次のワールドカップを目ざしているので、今回選んでもらったことは素直に嬉しい。だけどまだ何も成し遂げていない。ここからだと思っている」と闘志を込めていたが、直前の怪我で無念の不参加となった。 日の丸を背負い、大舞台へ――。確固たる信念を持って、海外で新たな挑戦をスタートさせる角田は「愛するマリノスファミリーの皆さまへ」から始まる、次のようなメッセージを発信している。 「この冬、海外への挑戦を決断しました。新シーズン始動のタイミングになってしまい申し訳ありません。 優柔不断な自分なりにたくさん考えて、考えて、考えて、強い覚悟を持ち今回の決断に至りました。昨シーズンは怪我を繰り返し、なかなか貢献も出来ずに大好きなチームを離れることは本当に心苦しく、情けないという気持ちがあり決断にブレーキをかけていました。 ただ、この先ステップアップをして、より大きな選手になることで恩返しをしたい、横浜F・マリノスで育った選手として世界の舞台で戦いたいという想いでチームを離れる決断をしました。横浜 F・マリノスに関わるすべての方々に、言葉に表せないほど心から感謝をしています。 海外に行かずにF・マリノスでずっとやり続けたいと本気で考えていたこともありました。このチームとまだまだ成長していきたいし、見たい景色があります。海外志向がある自分を少し恨めしく思う自分もいました。 そう思わせてくれるほど充実した時間を過ごし、F・マリノスでの日々とファミリーの存在が僕の支えでした。それでも、自分が納得するまで上を目指し挑戦し続けたいとも思えました。それも F・マリノスでともに戦った仲間と、日々高いレベルで切磋琢磨できたからです。F・マリノスが僕にすべてを与えてくれました。 今の角田涼太朗があるのは、間違いなくF・マリノスでの2年半、JFA・Jリーグ特別指定選手の期間を含めると、3年半近くの時間があったからです。2020年10月、大学3年生でこのクラブへの加入を決めた自分に、心から大きな拍手を送りたいです。 このチームで経験したすべての出来事が、人生においてかけがえのない宝物になりました。ここからキャリアは続いていきますが、いつでも僕の心の中心にトリコロールの存在があると確信しています。皆さんの胸のどこかに少しでも角田涼太朗という存在を刻む事ができたでしょうか? このチームで、トリコロールのユニフォームを着てピッチに立つ為なら、自分がどうなっても良いと、そう本気で思えるチームに出会えたことを心から誇りに思っています。言いたいことがありすぎてどれだけ考えても上手くまとまりません。 キリがありませんので、夢の続きは未来の自分に託すことにします。F・マリノスでプレーした自信と誇りを胸に、より大きな選手となって再会できるように、まずは世界の舞台で大きく力強く羽ばたいてきます!本当にありがとうございました!行ってきます!」 コルトレイクは現在、リーグで最下位に沈む。名古屋グランパスから同じく今冬に加入した藤井陽也と共に、まずはベルギーで守備の立て直しを図る。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部