年収「350万円」の33歳会社員です。父から”公務員の兄”と比較して心配されますが…そんなに年収は違うのでしょうか?
公務員の兄弟姉妹がいる会社員の方は、親に公務員と会社員の年収を比較され、会社員のほうが少ないのではと心配されることがあるかもしれません。例えば33歳で年収「350万円」の会社員の場合、公務員や同年代の会社員と比較して、収入にどれくらいの差があるのでしょうか。 そこで今回は、公務員と会社員の平均年収を調べてみました。30代前半の平均年収も比較してみましたので、参考にしてみてください。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
公務員と会社員の年収はどれほど違う?
民間企業に勤める会社員と比較して、公務員は平均年収が高くて安定しているといわれています。しかしどれほどの差があるのか、知りたい方もいるでしょう。ここでは、公務員と会社員の平均年収を比較します。 ■公務員の平均年収 総務省の「令和4年地方公務員給与の実態」を基に、地方公務員(一般行政職)の平均年収を算出すると以下の通りです。 ・平均給与月額:40万1372円 ・ボーナス:155万9968円(期末手当:87万3560円/勤勉手当:68万6408円) ・平均年収:637万6432円 公務員の年収は、景気や業績によって給与に大きな影響がでることはほとんどなく、給与月額も年功序列で上がっていく仕組みであるため、会社員と比較すると安定しているといわれています。 ■会社員の平均年収 国税庁長官官房企画課の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、会社員(正社員)の平均年収は以下の通りです。 ・男性:583万8000円 ・女性:406万9000円 ・男女計:523万3000円 同調査から、会社員(正社員)の平均年収は公務員と比較して114万3432円、男性の場合は53万8432円、女性の場合は230万7432円低いことが分かります。 しかし民間企業の場合は、事業所規模・企業規模・業種などによって平均年収に差があるため、公務員より年収が高い人もいることが考えられます。例えば業種別に平均年収を比較してみると「電気・ガス・熱供給・水道業」の平均年収は747万円で、公務員よりも109万3568円ほど高いことが分かります。