岡山南署証拠品窃盗 元巡査長に懲役3年求刑 地裁初公判、検察側「ギャンブルで借金」
岡山南署の保管庫から事件の証拠品だった多額の現金が紛失した事件で、窃盗、業務上横領などの罪に問われた元同署巡査長の被告(32)=福山市=は24日、岡山地裁での初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役3年を求刑し、即日結審した。判決は6月12日。 検察側は冒頭陳述で、大学時代からギャンブルにのめり込み、膨らんだ借金が事件を招いたと指摘。論告では「動機に酌量の余地はなく、常習性がある。警察官の立場を悪用し、警察の信頼を失墜させた」と非難した。弁護側は最終弁論で「被害額を全額返済している」などとして執行猶予付き判決を求めた。 起訴状では昨年5~10月、保管庫から9回にわたり証拠品の279万6千円を盗んだほか、入居していた警察官舎の管理口座から7万5千円を引き出して着服するなどしたとされる。