兵庫県知事選「#斎藤知事がんばれ」がSNSでバズっている謎が解けた
「実は2週間前くらいに斎藤君から『藤川さん、助けてください』と電話があったけれど、維新の候補が出るから浮世の義理があるもんで、お断りしました」(同前) “斎藤フィーバー”は起こりうるのか。 「斎藤君のところには最近、ネット戦略を手掛ける『良い集団が入った』と聞きましたよ」(同前)
怪しげな求人。マスコミ叩きに陰謀論が鉄板
さらに取材を続けていくとこんな怪しげな情報も。 〈政治系チャンネル(石丸伸二・斎藤知事など)でのライターさんを募集します!〉 これは企業や個人が不特定多数に向けて業務を発注できるクラウドソーシング最大手の一角、クラウドワークスに実際に掲載されていた求人である。 ITジャーナリストの三上洋氏が解説する。 「マスコミ叩きや陰謀論めいた動画はTikTokやYouTubeで鉄板コンテンツです。さらにアルゴリズムによって同様の動画が連続して表示されてしまい、ハマってしまう。そこに目をつけた収益目的の配信者がこのような求人を出すケースはあります」
藤川氏への依頼は事実? 「斎藤元彦がんばれ」
匿名の発注者は斎藤氏についたという「良い集団」のメンバーなのか。発注者に意図を尋ねたが返答はなかった。 じわじわ起きつつある“斎藤フィーバー”について10月14日、街頭で演説する斎藤氏に聞いた。 ――「斎藤元彦がんばれ」がトレンドになっている。 「あぁ……また取材は文書を通じて」 ――藤川氏に手伝いを依頼した? 「あ、特に(正式な契約は)ないです。はい、ありがとうございます」 代理人弁護士に書面で取材を申し込むと次のような回答があった。藤川氏に依頼したことは「知人から藤川様にご助言を頂くと良いのではないかと、ご紹介頂き、私から一度電話差し上げ、お話をさせて頂いたことは事実です」。SNSの運用チームについては「知人等の協力を得ながら対応しております」とした。 ネットで応援する声がいくら高まろうと、疑惑を説明する義務は免れない。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年10月24日号
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