舌鋒の鋭さ健在、「たばこはやめたよ」…阪神「オーナー付顧問」に就任した岡田彰布前監督
■禁煙生活は1カ月に
最後に指揮を執った10月13日の試合では、ファンへのあいさつが取りやめになるなど心配されていた体調面。だが、この日は「だいぶいい、だいぶいい」と繰り返し、激しかった咳込みもなかった。
実はCS前から徐々に体調が悪化し、点滴を打って公式戦に臨んでいたときもあったという。「酒はやめても、たばこはやめられへん」と言い続けていた愛煙家だったが、「もうやめたよ」と、あっさり話した。
シーズン終了後には約1週間の検査入院。入院中は喫煙できない環境も手伝って「吸えへんようになったからや。(やめてから)ちょうど1カ月ちゃうか。イライラ? 全然せえへん。(今もたばこを)持ってないもん」と、禁煙に成功していた。
禁煙といえば、藤川新監督が秋季キャンプから、チーム活動中の禁煙ルールに踏み切った。「昔は吸ってる選手の方が、いい選手が多かったよな。王(貞治)さん、長嶋(茂雄)さんもそうやんか」と振り返りながら、「そんなん、かまへん。球児に、俺も禁煙したからって言うたよ」とさらりと言った。
もっとも、お酒については「ビールは飲んでる。まずいけどなあ。苦い」。こちらはまだ本調子でなさそうだが、岡田節の好調さが何よりの復活の証しでもある。(嶋田知加子)