年金暮らし・末期ガンの父を住宅型有料老人ホームに預けましたが、想定外の費用がたくさんありました
「老人ホームに親を入所させたら、いくらかかるの?」「年金暮らしの親は、自分のお金だけで老人ホームに入れるの?」 【年金グラフなど】厚生年金を上乗せ受給できる「サラリーマンの年金月額」はどのくらい?(出所:厚生労働省年金局) 親の老人ホームへの入所を検討するにあたって、一番気になるのは「お金」のことでしょうか。 今回は、末期がんの父親を、住宅型有料老人ホームに入所させた経験がある美里さん(仮名・神奈川県在住・42歳)から、「この費用は想定外だった!」と感じたものを5つ聞くことができました。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
住宅型有料老人ホームに入所することは、一般家庭にとっては大打撃
住宅型有料老人ホームの入居費用の相場は、月に約15~30万円程度(※1)。2022年度末における老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計額の平均は14万3973円です(※2)。 この2つの数字から住宅型有料老人ホームに入所した場合、年金だけでは費用を賄うことが難しい人が大半であるということが分かります。 住宅型有料老人ホームに親が入所することは、一般家庭にとって大打撃と言えるでしょう。 しかし、美里さんの父のように末期がんで緩和ケアを必要とする人が、病院以外で最期を迎えたいと考えた場合、住宅型有料老人ホームへの入所は有効な選択肢の一つでもあります。 「住宅型有料老人ホームを検討している人は、親の蓄えから出すのか、子供が援助するのかなど、費用の捻出方法について親と腹を割って話し合うことをおすすめします」と美里さんは言います。 ※1:各種資料を参考 ※2:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
これは盲点だった!住宅型有料老人ホームにかかった「想定外の費用」
美里さんの父が入所した施設は首都圏の住宅型有料老人ホーム。施設利用料は月25万円ほどでした。 「相場が月に約15~30万円ということから、20万円までは覚悟していました。でも、実際の費用は予想をはるかに超えてきました」と美里さんは言います。 費用の内訳を見た美里さんが「これは盲点だった!」と特に感じた費用を赤裸々に語ってくれました。